違う世界

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三橋貴明の新刊、続々登場!

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チャンネルAJER更新しました。

『デフレと2012年世界経済(後編)③』三橋貴明 AJER2011.12.27(1)

『デフレと2012年世界経済(後編)④』三橋貴明 AJER2011.12.27(2)

先週と今週は11年について振り返り、12年について考えてみました。

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士気の集い主催 講演「TPP亡国論 ショックドクトリンに騙されるな!」
【日 時】 平成24年01月15日(日) 18時~20時30分(開場:17時45分)
【会 場】 文京区民センター2F 2-A 会議室

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 李白社から新刊「大恐慌情報の虚(ウソ)と実(マコト)」早くも増刷が決まりました
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 ※amazon在庫戻りました!


 今週末(日曜日)に「士気の集い主催 講演「TPP亡国論 ショックドクトリンに騙されるな! 」」というタイトルで講演を致します。今月の一般参加可能な講演はこれのみですので、皆様、奮ってご参加下さいませ。


 バブル崩壊後のデフレ期には、インフレ期とは「違う世界」になります。(無論、「健全な資本主義国」のみですが)


 典型的なのが、「政府の負債と長期金利」の関係です。
 例えば、経済学者の一部に、
「政府が国債を発行すると、市中のお金を吸い上げ、金利が上昇してしまう。金利上昇は民間企業の経済活動を阻害するため、政府は国債を発行してはならない」
 という、いわゆるクラウディングアウト論を唱える人がいます。もちろん、インフレ期にはクラウディングアウトも成立するのでしょうが、デフレ期には成立しません。


【日本の一般政府の負債残高及び長期金利の推移】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_34.html#Fusaitokinri


 上記の通り、デフレの代表国たる日本の一般政府の負債残高と長期金利の推移を見ると、
「借金残高が増えれば増えるほど、政府が金を借りるときの金利(国債金利)が下がっていく
 という、意味不明な状況に陥っていることがわかります。


 無論、いまさらですがデフレで民間の資金需要が消え失せ、市中(銀行など)に「運用先がないお金」が溢れるためです。さすがに最近はいなくなりましたが、2000年代初めは一流と言われた経済学者までもが、日本で、
「政府は国債を発行するな! 金利が上昇して民間の経済活動に齟齬が出る
 などと主張していたわけです。


 無論、インフレ期には民間の資金需要がありますので、確かに政府が国債を発行しすぎると金利が上昇し、民間が困ってしまうわけです。とはいえ、デフレ期にはクラウディングアウトは成り立ちません。


 インフレ期とデフレ期は、木下栄蔵先生ではないですが「真逆の世界」になるわけで、この差異を理解しない、あるいは理解しようとしない経済学者や評論家、それに政治家が本当に多かったのです(今も多いですが)。世界が変わってしまったにも関わらず、デフレ期に国債の発行を抑制すると、単に国民経済(GDP)が縮小するという憂き目にあいます。


 GDPの縮小とは、すなわち需要の縮小です。需要が小さくなれば、当然の話として「=供給能力-需要」であるデフレギャップが広がり、デフレは深刻化していきます。


 現在は日本のみならず、世界各国が「違う世界」に突入しており、大変危惧しています。現在のアメリカの長期金利は1.97%、そしてドイツが1.85%です。アメリカの長期金利が2%を下回ったのは大恐慌期以来で、ドイツに至っては史上初めてです。 


 ドイツの長期金利1.85%ということは、少なくともドイツ国債を買っている機関投資家たちは、
今後10年間、1.85%を超えるインフレにはならない
 と判断していることになります。インフレ率が1.85%を超えると、国債を買った人は逆ザヤになってしまいますので。


 さらに、短期国債の方はとんでもない状況になっており、ついにドイツで「マイナス金利」が発生してしまいました。


独国債 初の「マイナス利回り」に
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120110/t10015149901000.html
 ドイツの中央銀行に当たる「ドイツ連邦銀行」が売り出した短期国債の入札で、利回りが初めてマイナスで落札され、ヨーロッパの信用不安が深刻化するなか、より安全と言われるドイツ国債を買う動きが強まっていることを反映した形となりました。
 ドイツ連邦銀行によりますと、9日、6か月ものの国債を39億ユーロ分売りに出したところ、金融機関から見込みを上回る応募がありました。入札の結果、平均の利回りはマイナス0.0122%で、国債の新規発行で利回りがマイナスになったのは今回が初めてということです。マイナスの利回りは、通常とは逆に買い手が金利を支払うもので、ドイツ政府は借金をしたうえに金利収入を得ることになります。ヨーロッパの信用不安が、経済規模の大きいイタリアなどにも飛び火し、収束のめどが立たないなか、資産の安全運用を図ろうとする金融機関が、より安全と言われるドイツ国債を買う動きが強まっていることを反映した形となりました。』


 何というか、日本のマスコミは「信用」「安全運用」などの定性的な言葉を使うのが好きですが、要するにドイツ国債を買っている機関投資家たちは、
もはやマイナス金利でもドイツ国債を買うしか、資金の運用先がない
 という状況に陥っているわけです。


「マイナス金利でドイツ国債を買うくらいならば、銀行に預金しておけばいいじゃないか」
 などと経済やお金の流れを理解していない人は思うかも知れませんが、上記は「その銀行」などが資金の運用先としてドイツ国債を買っているという話です。

 

 また、銀行はペイオフの制度がありますので、預金が100%保障されるわけではありませんドイツのペイオフ制度では、預金は最大で2万ユーロしか保証されません。それに対し、国債は政府が100%保証してくれます。


 いずれにせよ、ドイツ国民が銀行に預金したお金は、「ドイツの銀行の借金」になります。銀行側は、預けられた(借りた)お金を別の投資先に投じ、何らかの利回りを得なければなりません。ところが、現在のドイツにはその運用先がないのです。


 無論、ドイツの銀行が民間にお金を貸さないという事象には、
「企業側がお金を借りない」
「銀行側がお金を貸したがらない」
 の二面があるのですが、いずれにしてもバブル崩壊後にデフレに陥った国では、銀行はお金の運用先に困り、国債を買わざるを得ないのです。


 それにしても、「金利がマイナスでも、ドイツ国債を買いたい」状況に陥っているわけですから、まさに「違う世界」としか表現のしようがありません。


 違う世界と言えば、デフォルト(債務不履行)の定義も、以前とは違ってきているようです


ギリシャ債務めぐる民間協議は大詰め、近く合意も=欧州委員
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE80802I20120109
 欧州委員会のレーン委員(経済・通貨問題担当)は9日、ギリシャの債務再編に関する民間債権者との協議は最終段階にあり、近く合意に達する可能性があるとの見方を示した。
 民間債権者が負担するギリシャ債務の減免率については、10月に合意した50%の水準に沿ったものになる公算が大きいとした。(後略)』


 ヘアカットだの、債務再編など、よく分からない用語を用いていますが、ギリシャ債を持つ民間の債権者(銀行など)が50%の債務棒引きを強いられるというのは、普通に考えてギリシャ政府のデフォルト(債務不履行)に該当すると思います。と言いますか、皆さんがギリシャ政府に100万円貸していて、
「50万円、借金を棒引きしてくれ」
 と言われた場合、
「それは、債務不履行だろ!」
 という話になると思います。


 とはいえ、ギリシャ債の「ヘアカット(元本免除)」について「デフォルト」と認定してしまうと、例のCDS(クレジットデフォルトスワップ)問題で、リーマンショックの二の舞になってしまいます。というわけで、ユーロの首脳たちは、
民間銀行が『自主的に』債務免除に応じたのだから、デフォルトじゃないよ~
 と、子供でも疑問に感じるであろう屁理屈で急場をしのぐしかないわけです。


 何といいますか、欧米の政治家たちは、都合が悪くなると「ルールを変えてしまえ!」という荒業を使います。上記で言えば、デフォルトの定義を変えてしまったわけです。


 別に、欧米のやり方を真似する必要があるとは思いませんが、少なくとも日本国民は「世界とは、日本人が考えるほど正直でも健全でもない」という現実について、理解しておく必要があると考えるわけです。さらに、現在の世界が「以前とは違う世界」であることも理解し、喫緊の課題であるデフレ脱却と復興に注力する必要があります。


 世界が変わってしまった以上、以前のソリューション(解決策)は、もはや適切ではないのです。世界が変わった以上、解決策も変わるのです


「日本人は自分たちが考えるほど世界は正直でも健全でもないことを理解するべき」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!
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