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三橋貴明の新刊、続々登場!

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チャンネルAJER更新しました.

『バブル崩壊と資本主義(前半)①』三橋貴明 AJER2011.9.20(1)

『バブル崩壊と資本主義(前半)②』三橋貴明 AJER2011.9.20(2)

今週と来週、二回連続で「バブル崩壊」についてお話いたします。

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 一昨日(25日)、キャリアコンサルティング の「第四回志学会決起会.」にお招き頂き、お話させて頂きました。何と、ブータンのティンレー首相までご登壇された、素晴らしい会でした。
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 飛鳥新社の「大マスコミ 疑惑の報道 」の増刷が決まりました! ありがとうございます。オンライン書店の在庫がゼロになる前に、印刷が間に合いますように・・・。


 PHPの「韓国人がタブーにする韓国経済の真実 」や扶桑社の「国民の教養  」のamazonを見ると、在庫数が表示されており、どきどき(と言うかガクガクブルブル)します。前にも書きましたが、オンライン書店の在庫枯渇は、単なる機会損失に過ぎませんので、作者や出版社にとっては全く嬉しくありません。


 一度、amazonで買おうとアクセスし、在庫切れで買うのをやめた人が、再度、購入行為に及んでもらえるか。恐らく、半分以下なのではないかと推測しております。在庫切れは、単に「買うのをやめた」人を増やすだけと考えるべきなのだと思います。


 全然関係ないですが、現在の中小企業診断士の試験はアメリカのMBAチックになっており、在庫増は費用を増やすだけで「悪」に近い教えられ方をしています。トヨタのカンバン方式は、生産工程における在庫を可能な限り減らすことで「Just In Time」生産における生産性を最大化するというものですが、「グローバリズム1992」下では、この「在庫をできるだけ少なくし、収益を上げる」考え方がグローバルに展開されました。


 結果的に、東日本大震災でサプライチェーンが切れ、GM(だけじゃないですが)の工場が止まるという事態に陥ってしまったわけです。
 生産性(効率性でもいいです)と強靭性は、両立することはなかなか困難です。強靭なサプライチェーンを構築した場合、それこそ「ムダ」があちこちにできることになり、生産性は落ちます。それでも、あえてある程度のムダは許容し、強靭性を追及しなければならない時代になったのではないかと考えるわけです。


 無論、強靭性追求が行き過ぎ、ムダが許容できる範囲を超えた場合、今度は生産性追及でムダを削り落としていくわけです。要するにバランスの問題で、「生産性向上は常に正しい」「強靭性追及は常に正しい」わけではないと考えています。


 さて、本日のネタは最近、昵懇にして頂いている参議院議員のN先生からのリクエストです。すなわち、財務省が煽る「国債暴落Xデイ」の無茶苦茶ぶりをあからさまにし、盛大に笑いものにする主旨になります。困ったことに、民主党はもちろん、自民党の中にも、この「国債暴落Xデイ」伝説を信じている政治家が少なくないのです。


 最近、流行の国債暴落Xデイというノストラダムスの予言神話は、下記のストーリーになっています。


「確かに、日本国債の金利水準は世界最低で、現時点での破綻(デフォルト)は無いのかも知れない。
 しかし、国債金利低迷の理由である【家計の純資産】を【国の借金(政府の負債)】が上回るとき、その時こそが国債暴落Xデイだ!




 あ~ほ~~か~~~っ!!!! 


 と、力の限り叫びたくなるような、バカバカしい珍説です。こんな、バランスシートの原則というか、統計的原則を無視した珍説を振りかざし、
「国債暴落Xデイが来るっ!(キリッ!)」
 とかやるくらいなら、「月が日本列島に墜落して、日本は破綻する!」とやった方が、マシというものです。まだしも可能性は高いのですから。


 こんなものを、自民党の政治家が真面目に語り、民主党の財務副大臣がもったいぶって記者発表し、増税の根拠にしようとしてしまうわけですから、呆れてものも言えません(今さらですが)。


 一昨日のエントリーの「日銀券ルール」は、意味不明なことは同じですが、まだしも指標としての方向性は分かります。しかし、この「国の借金が家計の純資産を超えて~っ!」は、何を言いたいのかさっぱり分かりません(まあ、増税の根拠にするため、それっぽい煽りをしているだけなのですが)


国と地方の借金、個人資産1110兆円上回る?
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110918-OYT1T00470.htm
 五十嵐文彦財務副大臣は18日、テレビ朝日の番組に出演し、日本銀行が20日発表する6月末の統計で、国と地方自治体の借金の総額が、国内の個人の金融純資産額を初めて上回る可能性があるとの見通しを示した。
 五十嵐氏は「今年の(個人)金融資産は伸びていない」と指摘し、双方の数字が「クロスする可能性がある」と述べた。
 五十嵐氏が指摘したのは、日銀が発表する2011年4~6月期の資金循環統計(速報値)で、個人の金融資産から負債を引いた「純資産」と、国・地方の中長期債務残高に政府短期証券などを加えた「借金の総額」についてだ。
 個人金融純資産と国・地方の借金の差は縮まっている。3月末時点では個人金融純資産(1110兆円)に対する中長期債務残高(894兆円)と政府短期証券などの合計は1045兆円だった。』


 五十嵐氏は、例のネバダレポートを国会で質問した人物なので、無知無能さを財務省に利用されているだけなのでしょうが、上記の記事はどちらかといえば読売の報道の方が悪辣です。
 何しろ、「個人資産」と「家計の純資産」をごっちゃにしています。見出しに使われている言葉が「個人の純資産」ならともかく、「個人資産」ですので、記者が無知なのか、あるいは何らかのミスリードをしたかったのかのいずれかでしょう。


 今さら説明するまでもありませんが、純資産とは「=資産-負債」であり、資産総額のことではありません。さすが読売新聞、2010年7月まで財務次官(財務省のトップ)を務めていた丹呉泰健氏が、社外監査役として天下りしているだけのことはあります。



【図 2010年末(速報値)版 日本国家のバランスシート(単位:兆円) 】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_33.html#JPBS2010


 最近流行の、
「【家計の純資産】を【国の借金(政府の負債)】が上回るとき、その時こそが国債暴落Xデイだ!」
 は、統計的に全く意味がない指標です。理由は以下になります。


◆家計の方は「純資産(=資産-負債)」を使っているにも関わらず、なぜ政府の方は負債のみ(いわゆる国の借金)なのか? 政府の金融資産(固定資産除く)471.4兆円を無視するのはなぜ?
企業(非金融法人企業)の資産813.4兆円を無視するのはなぜ? 銀行側が、
「これは家計の資産だから、国債を買う。これは企業の資産だから、国債を買わない」
 とやっているとでも言いたいのか?
◆バブル崩壊後、政府の負債が増えれば増えるほど、家計の金融資産も増えてきた。お金が「政府の借り入れ⇒景気対策などで支出⇒家計の金融資産に積み上げ」と流れていることは明らかなのに、なぜお金の流れを無視する?


【図 バブル崩壊後の日本の企業、政府、家計のバランスシートの推移(単位:億円)】

(1)バブル崩壊後の日本の企業、政府、家計の金融資産の推移(単位:億円)

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(2)バブル崩壊後の日本の企業、政府、家計の金融負債の推移(単位:億円)
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_35.html#JPBS3


 上図の通り、バブル崩壊(1990年)後、日本の家計の金融資産(株式・出資金は除いています)は540兆円も増えました。この期間、負債の方は24兆円しか増えていませんので、家計の純資産はバブル崩壊後に500兆円(!)以上も増えたことになります。


 さて、上記の「国債暴落Xデイだ!」を主張している政治家の皆様も、さすがに「誰かの資産は、誰かの負債」という絶対原則には逆らわないでしょう。
「いや、違う!」
 などと思われた場合、国会議員を辞めて小学生から学び直すことをお勧めします。何しろ、「誰かの資産は、誰かの負債」とは、単に「誰かが金を借りたとき、誰かが金を貸している」と言っているに過ぎないのです。


 バブル崩壊後に日本の家計は540兆円の金融資産、500兆円超の金融純資産を増やしたわけですが、この金を「借りてくれた人」は果たして誰でしょうか? 何しろ、誰かが借りてくれないことには、家計は金融資産を増やせません。


 図の「(2)バブル崩壊後の日本の企業、政府、家計の金融負債の推移(単位:億円)」を見れば、一目瞭然です。もちろん、政府です
 バブル崩壊後の日本は、


「政府が金を借り、景気対策に支出しても、借りたお金(借りた時点では政府の資産)が企業、家計へと移り、最終的には家計の金融資産として蓄積された
 を繰り返して来たに過ぎないのです。すなわち、現在の日本の家計の金融資産は、過去に日本政府が借りた金というだけの話です。


 今後も、日本政府の負債(国の借金)が増えた場合、家計(もしくは企業)の金融資産が増えるだけの話で、「国債暴落Xデイ!」などという話にはなりません。読売の記事の通り、2011年に家計の金融資産が増えていないのであれば、単に企業(非金融法人企業)の資産が増えているだけの話です。というか、実際に企業の内部留保が史上最大になっている以上、家計の金融資産がその分増えなくて、当たり前です。(企業がデフレに怯え、お金を内部留保として溜め込み、家計(従業員)に渡さなくなっているだけです。これはこれで問題ですが、「国債暴落Xデイ!」という話とは無関係です)。


「国債暴落Xデイ!」
 などと無知蒙昧な主張をしている政治家の皆さん、一つだけ、落ち着いて考えてみてください。


 政府が国債を発行し、借りたお金を使ったとき、そのお金はどこにいくのですか? この世から消えるのですか? もしそうだというのであれば、貴方は「この世ではないファンタジー日本」に住んでいることになります。今後は、

「わたくしはこの世に存在しないファンタジー日本の国会議員です
 と名乗るようにしてください。



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