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日経ビジネスオンライン短期集中連載「三橋貴明の『復興税』という幻想」 

第一回『「復興増税」か「インフレ」か今の日本にふさわしいのはどちらなのか http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20110510/219901/?bv_ru&rt=nocnt  』

掲載中!


 最近、お会いする政治家さんが、必ず、

「三橋さん、ブログ毎日見ています」

 と仰るので(相当にお世辞もあるでしょうが)、本日と明日はそれっぽいエントリーを。


 個人的には絶対に無理ではないのかと予想していたポルトガルへの融資が、実施の方向に向かっています。なぜ、無理と思ったのかといえば、もちろんポルトガルの議会が緊縮財政を拒否した挙句、ソクラテス首相が選挙管理内閣を率いており、この先の政権がどのような判断をするのか、さっぱり分からないためです。


ユーロ圏財務相会合:ポルトガル救済を承認-ギリシャは資産売却を
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=ajCjfGD.3pzM
 欧州各国の財務相は16日、ポルトガルへの780億ユーロ(約9兆円)の救済策を承認した。ユーロ圏で欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から緊急融資を受ける国はギリシャとアイルランドに続きポルトガルが3カ国目となる。
 ポルトガルのドスサントス財務相はブリュッセルで開かれたユーロ圏財務相会合後に記者団に対し、緊急融資の第一弾が5月末か6月初めに実行されると述べた。 (後略)』


 緊急融資第一弾が5月末か6月はじめということは、もろに総選挙とぶつかるわけですね(総選挙は6月5日)。果たして、どのようなことになるのやら・・・。


 ポルトガルがすったもんだの挙句、緊急融資の「方向」に進んでいるのに対し、ギリシャの方はもはやほとんどデフォルト前提で、
「ギリシャ政府は資産を売却しろ!」
 と、プレッシャーを掛けられています。


 上記の欧州財務相会議では、ギリシャに新たな支援もしくは融資返済期限延長を提供する代償として、資産売却と更なる歳出削減の圧力が掛けられました。


 ポルトガルに対し、
「6月5日以降の政権は、緊縮財政政策を採れ! さもなくば、融資はしない」
 とやることも、ギリシャに対し、
「金を返せないなら、資産を売却しろ!」
 とやることも、はっきり言って内政干渉でございます。


 グローバリズムとは、結局のところ各国の主権やナショナリズムを、少しずつ分解する流れがあったのではないかなあ、などと考えています。


 ナショナリズムについては、「「TPP開国論」のウソ 平成の黒船は泥舟だった 」で中野氏が取り上げています。
 同書の中で、中野氏は「ナショナリズムと民主主義は、ほぼ同じものと考えることができます(P252)」と書いていますが、まさしくその通り。ナショナリズムとは、どこかの新聞がすぐにヒステリックに書く「軍靴の音が聞こえる!」とか、そういった話ではなく、ある国家の国民が共同体内で文化、言語などを共有し、政治的に同一の路線を歩もうというコンセンサスのことです。
 「軍靴の音が聞こえる!」とは、ナショナリズム(国家主義)ではなく、どちらかといえばウルトラナショナリズム(国粋主義)の話でしょう。


 ナショナリズムは国家として一つの政治的方向性を定めるという話ですから、民主主義が不可欠です。民主主義なしで、国民が諸案件について合意し、同じ方向に進んでいくということはできません。


 というわけで、中華人民共和国には民主主義がありませんので、当然ながらナショナリズムもありません。中国が反日デモなどで「国家主義」っぽく見せているあれは、国粋主義でも愛国主義でもなく、単なる排外主義です。 

 民主主義もなく、ナショナリズムもない以上、当然の話として中国にはナショナル(国民)も存在しませんわたくしが自著で「中国国民」と書かず、「中国人民」と書いているのは、そのためです。中国にはナショナリズムに基づく、中国国民は存在しません。


 何の話をしたいのかといえば、国民的な社会保障(健康保険、年金など)が成立するためには、ナショナリズム(及び民主主義)が必須という話です。社会保障を導入するには、ナショナリズムに基づき、国民が負担を分かち合うという政治的な合意が必要になるのです。


 例えば、中国でチベット人が漢人の社会保障の負担を引き受けることを、承知するでしょうか。あるいは、上海人が北京人と社会保障を分かち合うと思いますか。共に、有り得ません。


 中国は現在、個人消費の伸び悩みに悩んでいます。個人消費対GDP比率が年々落ちていく「高度成長」など、まさしくガラスの城です。そんなことは、中国共産党は百も承知でしょう。


 とはいえ、個人消費を中心とした健全な国民経済の成長には、社会保障の完備が必要です。さもなければ、国民(中国の場合は人民)は将来不安や健康不安から、貯蓄をひたすら拡大していくことになるでしょう(中国は、実際になっています)。


 そして、社会保障を完備するにはナショナリズムが必要です。さらに、ナショナリズムを成立させるためには、民主主義が必要になります。


 中華人民共和国とは、所詮は中国共産党の国家であって、中国人民の国ではないのです。何しろ、中国人民解放軍は中国共産党を守る軍隊であり、「中国軍」ではありません。


 というわけで、中国が個人消費中心の健全な経済成長を実現できる日は、少なくとも共産党が多党制を受け入れない限り、来そうにありません。共産党が今から改革に動いても、間違いなく「人類史上空前の規模」の高齢化の方が早く到来します。


 話がユーロに戻ります。


メルケル独首相はギリシャ国債の債務再編に強く反対-英紙FT
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=azTcXxmnlMg0
 メルケル独首相はユーロ圏諸国の債務再編に強い反対を表明している、と英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が伝えた。ドイツがギリシャに対する債務再編を促しているとの観測に反するものだ。FTが首相の16日のベルリンでの学生向け演説を引用して伝えたところによると、同首相は恒久的な救済基金が設立される2013年以前の債務再編は地域全体に打撃を与えるだろうと語った。 』


 意外や意外。
 実は現在の欧州(というか、ユーロ圏)も、中華人民共和国と似通った悩みを抱えています。すなわち、「ユーロ・ナショナリズム」が全く産まれていない状況にも関わらず、加盟国が「負担を分かち合わなければならない」という問題です。


 ドイツ国民は、自らのことをドイツ国民だと思っており、「ユーロの国民」などとは思っていません。結果、政治家がギリシャを救済しようとすると、
「何で俺たちの税金が、怠惰なギリシャ人を救済するために使われるんだ!」
 と、怒り心頭になってしまうのです(気持ちは分かります)。


 ナショナリズムから目をそらし、「グローバリズム」あるいは「多文化主義」で国境線を「薄く」すれば繁栄すると信じられた「グローバル1992」ですが、ユーロの状況一つとっても、もはや終焉を迎えたことが分かります。
 ドイツ人は自分たちの負担でギリシャ人を助けたいという気持ちは、微塵も持っておらず、ユーロ国民という意識もありません。(そりゃあそうです)
 
 今後の世界では、真の意味でナショナリズムが強い国が興隆していくと考えています。
「あ・・・、じゃあ、日本はダメだ」
 などと考えないで下さい。日本国民はもしかしたら、世界で最もナショナリズムが強い国民なのかも知れないのです。


 何しろ、東日本大震災を受け、「復興の負担を国民が分かち合うために、増税」という奇妙な意見が、ある程度、国民の支持を得てしまうのでございます。これほどまでに分かりやすい「ナショナリズムの発露」は、他に思いつきません。


 明日に続きます。


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