日本は異質?

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【震災後の日本やTPPについて、とことん語り合う】

東谷暁先生と中野剛志先生と三橋貴明の3名によるトークセッション 開催決定!

日時:4月9日(土) 場所:東京渋谷
詳しくは、こちらを。
http://mitsuhashi-takaaki.jp/wordpress/?p=5107

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4月25日:「経済ニュースの裏を読め!世界経済編」刊行記念 三橋貴明氏 特別講演会・サイン会
http://www.books-sanseido.co.jp/blog/jinbocho/2011/04/425.html

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日経BOの連載「三橋貴明の『TPP亡国論-暴走する「尊農開国」』の最終回『アメリカの「誰が」推進したいのか 国民に、目隠しをしたまま交差点を渡らせてはならない 』 掲載中!


 ブルームバーグの面白い記事が掲載されていました。


大震災の復興事業でも10年債0.5%も、日本は「異質」-バークレイズ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=a0cclAGqRVJM
 バークレイズ・キャピタル証券によると、長期金利の指標とされる新発10年物国債利回りは、今年度末にかけて0.5%程度まで低下(価格は上昇)する可能性がある。東日本大震災を受けた復興事業に伴う国債増発は大規模化せず、世界経済の拡大ペースが今秋にも鈍化するとみているからだ。実現すれば、日本がバブル崩壊からの不良債権問題と金融システム不安に陥っていた2003年6月以来の低水準となる。
 森田長太郎チーフストラテジストは5日の記者説明会で、被災地を中心とした復興事業の財源としては11年度予算の予備費や歳出・歳入の見直し、来年度発行する借換債の前倒し発行の削減もあると指摘。国債市場が注視する今年度の増発額は「0-8兆円」と予想した。
 仮に7月以降の9カ月間で4兆円増発しても月4000億円超と指摘しており、今回は世界的な金融危機を受けた麻生太郎内閣の増発額の四分の一程度にとどまる。世界経済の減速もあり、今年の10年債利回りは2月9日に付けた1.35%を「明確に超えることはない」と述べた。年末は0.9%前後、12年1-3月期には0.5%程度に低下する場面もあり得ると予測。年度末は0.7%とみる。
 ブルームバーグの調査によると、市場関係者の10年債利回りの加重平均予想は年末に1.28%、年度末は1.26%となっている。 (中略)
◆日本は異質
 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は1月、日本国債の格付けを約9年ぶりに引き下げた。ムーディーズ・インベスターズ・サービスも2月、同格付け見通しを「ネガティブ」に変更した。野田佳彦財務相は5日の記者会見で、今年度の第1次補正予算案の編成では基本的には赤字国債に頼らない考えを示した。
 財政危機に直面するギリシャやアイルランド、ポルトガルなどでは国債利回りの上昇に歯止めがかからず、国債保証コストを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドも高水準にある。
 森田氏は、欧州の債務危機は1980年代の中南米と同様「経常収支の危機」が根底にあると指摘。安定した経常黒字国で対外資産が約300兆円もある日本は「異質」であり、財政破たん懸念による長期金利急騰や円の暴落は「一見起こりそうでも起こらない」と語った。 (後略)』


 森田氏が仰るとおり、欧州の今回の債務危機は、1980年代の中南米同様に「経常収支の危機」が主因です。厳密に書くと、ユーロという奇妙なシステムにより、経常収支の危機が歯止めなく膨れ上がったという問題です。


 ギリシャの国民一人当たり経常収支赤字の額は、アメリカの三倍にまで達していました。「ギリシャ、ひでえ!」という話ではなく、そもそもなぜギリシャがここまで経常収支の赤字を膨らませることが可能だったのか、という点が問題になるわけです。


 理由は、もちろんユーロに加盟していたためです。ギリシャが対独などの貿易赤字をどれだけ拡大しても、為替レートはびくともしません(当たり前です)。結果、ギリシャは分不相応をはるかに上回る水準にまで、経常収支の赤字を拡大してしまったわけです。


 統計上、「貯蓄-投資=経常収支」になります。ギリシャは経常収支が国民一人当たり換算でアメリカンの三倍にまで膨らんでいました。すなわち、「貯蓄-投資」のマイナス、すなわち「貯蓄不足」が、極端な規模にまで膨らんでいたわけです。結果、政府の資金調達は海外市場に頼らざるを得なくなり、国際金利急騰、破綻というプロセスに向かいました。


 アメリカを除く普通の国は、経常収支の赤字が拡大すると、為替レートは下落します。あるいは、国内の貯蓄不足から来る対外負債が限界まで膨らみ、通貨暴落などの危機を引き起こします。とはいえ、通貨が下落することで、その国は輸出が容易に、輸入が困難になり、貿易収支は均衡に向かいます(同時に経常収支も均衡に向かいます)。


 今にして思えば、97年のアジア通貨危機は、ドル固定相場制度により国内経済に歪みを蓄積してしまったアジア諸国が、バランスを回復する過程でした。(通貨暴落、貿易収支黒字化という過程を踏みました)


 ところが、今回のユーロの場合は、為替レートによりバランスを回復するという機能が失われてしまっているわけです。これは本当に恐ろしいことです。
 すなわち、ユーロ加盟は、
「ユーロに加盟したため、経常収支赤字を拡大しても為替レートが下落せず、対外負債が限界を超えて膨らむ」
「ユーロに加盟しているため、破綻後も為替レートが下落せず、経常収支を黒字化できない」
 という、二つの解決不可能な問題を引き起こしてしまうわけです。
 
 このギリシャの危機を、
ギリシャは破綻した。日本の状況はギリシャより悪い。日本も破綻する。だから消費税増税
 などと、「嘘」のストーリーを声高に叫び、増税に持ち込もうとする人たちが、日本には内閣総理大臣をはじめ、数多く存在しているわけです。そういった人々がテレビで「日本は破綻するぅぅぅっっっ!!!」と叫ぶと、国民は普通に信じてしまいます。


 とはいえ、現実には森田氏の言うように、日本は異質と言うか、他の国と違います。


 そもそも普通の国はデフレでも何でもなく国内の銀行に過剰貯蓄(民間が借りない預金)が溢れかえるような状態にはならないため、政府の国債調達の95%が国内などという状況にはなりません。また、国内の需要がここまで落ち込んでいるにも関わらず、供給能力が維持された結果、経常収支黒字が延々と続くという国も、日本以外にはないでしょう。


 まあ、さすがに長期金利が0.5%にまで落ちるとは思いませんが、少なくとも現在の日本において、
「政府の国債発行、復興需要への支出」
 が、何ら問題なく実行可能なのは確かです。これはあくまで「日本が異質」であるためであり他の国とは違うということを明確に理解しなければなりません。


 他の国の場合は、日本と同じようなことをすると、金利上昇⇒インフレ率急騰というプロセスを踏み、すぐに限界に達してしまうでしょう。「過剰貯蓄」「デフレによる需要不足」「世界最低の長期金利」「経常収支が延々と黒字」という日本は、他の国とは違うという事実を、そろそろ政治家やテレビに登場する評論家は理解するべきだと思います。


 日本の場合は、リソース(お金、供給能力)は充分すぎるほどあるのです。後は普通のこと(政府の国債発行)をして、早急に復興の途につけばいい。ただ、それだけなのです。


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