分岐点 中編

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詳しくは、こちらを。
http://mitsuhashi-takaaki.jp/wordpress/?p=5107

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日経ビジネスオンライン連載第六回

日本こじ開け戦略」とここまで一致 FTA/EPAで十分なはず、アメリカの思惑はどこに?」  掲載されました!


 IMFといえば、緊縮財政の本家本元ですが、これには理由があります。IMFは「国際通貨基金」であり、外貨決済の問題を処理するのがお仕事です。


 例えば、韓国のケースで言えば、同国が問題になったのは「外貨建ての民間銀行の対外負債」でした。要は、韓国の銀行が外国(日本など)から借りた外貨建て負債の返済不可能に陥り、ウォン暴落、IMFとなったわけです。 
 そういう意味では、アイスランドも全く同じです。アイルランドも同じといえば同じですが、政府がユーロを調達して国内銀行を支援し、債務者が「国内銀行⇒アイルランド政府⇒アイルランド国民」と移ってしまい、現時点で問題になっているのは「アイルランド国家」の債務問題になります。まあ、そういう意味ではアイスランドや韓国も、最終的には「国家の債務問題」になるわけですが。


 いずれにせよ、IMFは上記のような破綻国家に介入し、主権を侵してでも「外貨を返済させる」のがお仕事です。そのためには、国内財政をキリキリと切り詰め、金利を高めに誘導し、増税やら公共投資削減やらの緊縮財政で、国民から搾り取った自国通貨を「通貨高」の状況で外貨に換えるのが手っ取り早いわけです。(そのため、金利を高くする) そういう意味で、IMFが「外貨建て負債」のデフォルト(もしくはデフォルト寸前)に陥った国に乗り込み、構造調整計画の下で財政を絞り込んでいく理由はよく分かります。


 ところが、このIMFが、政府負債が100%自国通貨建ての日本の財政に口を出し、「中期的には消費税を上げるしかない」などとのたまっていたわけです。なぜでしょう。


 率直に言うと、普通のIMF官僚は、日本の財政など全く心配していませんし、興味もないでしょう。何しろ、自国通貨建て負債ですから、IMFの管轄外なのです。


 ところが、このIMF(や世界銀行)に日本の財務官僚が出向しており、彼らが日本の財政に「IMFとして」口を出してくるのです。産経新聞の古森氏によると、ワシントンにはその名も「ファイナンス会」という、世銀やIMFへ出向している財務官僚の集まりがあるそうでございます。


 普通の(日本の財務官僚ではない)IMF官僚が日本をどう見ているかといえば、こんな感じです。


ファイル:東日本大震災 IMF「日本は財政出動を」
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110326ddm008040120000c.html
 国際通貨基金(IMF)のプラダン対日代表団長とカン日本担当課長は24日、記者団の取材に応じ、東日本大震災後の急激な円高・ドル安に対抗するため、先進7カ国(G7)が為替市場に協調介入したことについて「適切な行動だった」と評価した。また、震災復興のため「大胆な財政出動で、経済を下支えする」ことを日本政府に求めた。
 IMFはこれまで、財政再建を急ぐよう日本政府に繰り返し求めてきたが、プラダン氏らは「成長率が下がれば財政はさらに悪化する」として、震災からの復興を最優先課題にすべきだと訴えた。』


「IMFはこれまで、財政再建を急ぐよう日本政府に繰り返し求めてきたが」
 ↑
 これ、IMFではなく、IMFに出向している財務官僚でしょう。何でそもそも、IMFが自国通貨建ての日本政府の負債に興味を持つのですか。


 ブラダン氏が言う「成長率が下がれば財政はさらに悪化する」ですが、これはもう、本ブログで100回以上(多分)取り上げて来たテーマです。実際に、財政を問題視して財政健全化に走った結果、デフレが悪化し、成長率が低迷し、税収が減り、財政が悪化するということは嫌になるほどデータを基に証明してきました。


 韓国、アイスランド、アイルランド、ギリシャなどは、外貨建ての対外負債の問題で破綻しました。この種の国が緊縮財政を強行し、金利を吊り上げ、外貨を稼ぎ出そうとするIMF式構造調整計画も、やはり成長率を低迷させます。しかし、外貨建て対外負債が問題になっている国は、他に対処のしようがあまりないのです。(後は、通貨安で経常収支が黒字化することを期待するくらい)


 しかし、日本の財政は上記の国々とは全く違う上に、そもそも問題ではありません。何が哀しくて、自国通貨建て負債が積み上がっている国が、「外貨建て対外負債」が問題になった国々と同じソリューション(解決策)を採らねばならないのですか?


 さて、ついに「財政破綻原理主義」の皆様の愛する「権威」であるIMF様までもが、日本は財政出動し、復興し、成長せよと提言してきましたよ。わたくしは権威には全く興味がない(あるのはデータのみ)ですが、
「IMFが言うには~」
 とか、やたら権威に「すがって」財政破綻論を唱え続けていた自称知識人の皆様、果たしてどうされるのでしょうか?


 分岐点ですよ、分岐点。


自民党:谷垣総裁、増税論を軌道修正
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110327k0000m010043000c.html
 自民党の谷垣禎一総裁は26日、テレビ東京の番組に出演し、東日本大震災の被災地の復興財源について「最初に出すのが増税というのは早い」と述べた。谷垣氏は13日、菅直人首相との会談で「復興支援税制」創設を提案したが、党内外から批判されたため軌道修正した。ただ、「公共事業、建設国債、特例公債(赤字国債)を全部考えても足りないので、何らかの国民負担をお願いする局面が出てくる」と増税の必要性は否定しなかった。』


 別に、谷垣総裁を庇いたいわけではないですが、
「何らかの国民負担をお願いする局面が出てくる」
 は正論だと思いますよ。

 何しろ、子ども手当てを復興に振り向ければ、お子さんを持つ家庭の負担になりますし、日銀が国債を買い取ってインフレ率が上昇すれば、「インフレ税」という形で国民全体が復興資金を負担することになります。さらに、インフレが加速するようであれば、そのときはわたくしにしても増税に賛成するつもりです。
 問題は、局面局面で正しいソリューションも違い、さらに「正しい国民負担」も違うという話です。


 ところが、上記のような「局面の話」をマスコミは完全に無視し、「谷垣総裁 増税の必要性を否定せず!」などのセンセーショナルな見出しを掲げて記事を書こうとするため、問題の本質がすり替わってしまうのです。


 結局のところ、日本が復興や成長を成し遂げるためには、国民一人一人が上記のようなことを理解し、適切な政策、あるいは政治家を支持していくしかないのだと思うわけです。 


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