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※先日来、「わたくしたちと危機感を共有する・・・中の人」からの支援要請にお応え頂き、まことにありがとうございました。文部科学省の意見募集は「12月15日」まで継続しておりますので、引き続き皆さまのご支援、何卒よろしくお願い致します。
 詳しくは、以下で。 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10396287981.html

 すでに先行販売が開始されているTAC出版「経済ニュースの裏を読め!」ですが、書いた身でこんなこと言うのは変ですが、これまでの本とは毛色が違って大変面白いです。何が違うのかといえば、この本は「短編集」になっているのです。
 本書は、全部で56の質問について項目を分け、各項目ごとに完結させる形で書かれています(いや、書いたのはわたくしですが)。すなわち、「経済に関する56のトピックスごとに書かれた短編集」のような感じになっているわけですね。
 これまでの本は、全て「一冊で一つの物語」になるようにストーリを組み立てました。大抵は、前半でロジックを面白おかしく解説し、後半でそのロジックに基づき「世界を読み解く」感じになっているケースが多いです。ところが、この「経済ニュースの裏を読め!」は、56の物語の集まりになっているのです。
 あ、だから書きにくかったんだ。。。三橋貴明は長編の方が向いているようです。

 昨日の渋谷がYoutubeに載っていましたので。。。
三橋貴明(11・28 日本解体阻止!!守るぞ日本! 国民大行動 in 渋谷).wmv
http://www.youtube.com/watch?v=QJ6d9B1xW5A

 またまた偶然、田母神さんと演説の順番が前後したのですが、今度はきちんとご挨拶できました。田母神さんの現在の肩書きは、「株式会社田母神事務所」代表取締役なんですね。
 ところで、昨日は週刊SPA!から15:00に電話取材を受ける予定になっていました。上記の街宣に参加させて頂いたあと、黒い人たちと打ち合わせがあり、渋谷の喫茶店に入ったところ、その電話を掛けてくる予定のSPA!編集さんとばったり出くわしたのです。
 何か偶然続きの一日でございました。
 
 先日、「日本経済復活の会」に招かれ、講演を行ったのですが、その際に↓この図を示し、

【1995年武村正義元蔵相「財政危機宣言」以降の日本政府の負債】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_24.html#Takemura

「武村正義という『大蔵大臣』が1995年11月国会で『財政危機宣言』を出して以降、政府の負債は二倍になったにも関わらず、長期金利(国債金利)は上がらず、むしろ下がり続けている。結局、財務省(当時は大蔵省)の『財政危機宣言』は嘘だったということだ」
 と、お話したところ、会長の小野さんが、さらに遡って「財政危機の嘘」の歴史を調べてくれました。(凄い行動力ですね、この方は)

27年前に出された財政非常事態宣言(小野盛司)
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2009/11/post-54df.html
(前略)結論から言えば、実に27年も前から日本の財政は「非常事態?」であったそうだ。その当時国の借金は今の10分の1程度。これで非常事態?!と、今なら笑ってしまうだろう。いや、今から27年後の日本人なら2009年にたった864兆円の国の借金で財政危機と言っている現在の日本の政治家を笑うに違いない。
 27年間、借金が10分の1の頃から毎年財政危機を言い続けてきた政府・財務省。まさにオオカミ少年だ。お金が無ければいくらでも刷れるのに、財政危機などあるわけがないのに、どうして国民は騙され続けているのだろうか。
 「財政非常事態宣言」が出された27年前、つまり1982年の新聞を読むと面白い。2009年とそっくりで、「財政危機」という存在しない魔物におびえているのだ。魔物は存在しないのだが、それに対する恐怖感が日本経済をじわじわ破壊している。当時(1982年)の新聞の記事を紹介しよう。9月2日の1面には「国債償還政策を転換 大蔵省方針」とある。赤字国債は10年で返す方針だったが、返しきれないので借換債を発行する方針にしたのが、政策転換だった。
 これを新聞では「財政"サラ金地獄に"」と酷評してある。このように朝日新聞は恐怖を煽る表現をとっているが、その後27年間も借金を増やし続け、残高が10倍近くになるまで増やしても、利子は下がる一方というのだから、サラ金ならあり得ないことだろう。全く当時から新聞は無責任だったということだ。(後略)』

 大変興味深いというか、上記小野さんのブログはある種の「解答」になっているので、ぜひとも全文お読み下さい。
 何と日本においては、30年近くも昔から、政府の負債の「絶対額」を政府当局(と言うか財務省)やメディアが大げさに騒ぎたて、人々の恐怖感を煽り、経済や社会を混乱に陥らせることを続けてきたわけです。わたくしは「日本社会の全ての問題は、メディアの問題」が持論ですが、ますます確信をもてました。と言うか、27年前も全く同じことをしていたわけですね、朝日新聞その他は。
 無論、政府の財政問題を「虚偽情報」に基づき煽っている親玉は、財務省です。とは言え、マスメディア側は政府のおかしな点(まさに『国の借金!』)を指摘し、批判し、改善する役割を持っているわけです。(持っているはずです) 財務省をまともにするには、現実にはメディアが正しく問題を報道し、国民的議論を高めていくのが一番近道なのです。
 メディアが正しい情報を伝えない中で、無理やり財務省をまともにしようとしたら、それこそクーデターのような非民主主義的な手段しか思いつきません。少なくとも「国民の総意」に基づいた解決は、不可能になってしまいます。
 民主主義は、国民が「正しい情報」を持っていなければ機能しないのです。国民が正しい情報を得られないのでは、問題を解決することはできません。正しいソリューション(解決手段)は、正しい問題認識からしか生まれないのです。
 それにしても、27年間も「財政危機」という根拠なき魔物に襲われ続けながら、日本はよくもまあ、これまで持ちこたえてきたものです。とは言え、最近の状況を見ていると、どうやら限界のようですね。
 
 27年間も日本で蠢き続ける魔物ですが、先日のチャンネル桜の番組「経済討論第8弾!民主党政権と経済問題」において、田代氏が仰ったことが、この問題について最も本質を突いていると思います。
「問題の本質を間違えている。問題なのは国債残高などではなく、低金利である」
 そう。問題なのは、低金利なのです。 
 低金利だと、果たして何が問題なのか。明日に続きます。

27年前から「財政危機」と騒ぎ立てている財務省やメディアに今さらながら呆れ返ってしまった人は、
↓このリンクをクリックを。

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