横浜燻製工房

以前、私が勤めていた場所で有名になる前からお付き合いさせていただいてる方がいる。

栗生さんというIT系の社長さんである。

初めてお会いしてから雑誌やテレビに出るまでにそれほどの時間も経っていない様に記憶している・・・


趣味である釣りから釣った魚を長く保存する為に燻製を始めたとの事。

私は経験が浅いながらも先輩方との差を埋めるべく展示会や試飲会には必ず行くようにしていた。

少ない収入でもお客様に追いつく為にその年齢には似つかわしくない所にも行くようにしていた。

少しでも自信を持つ為に、説得力を持った接客をお客様にする為に、

味覚には多少なりの自信のある。

美味しい物とは香りである。

私はそう解釈している。

お酒も料理もその素材も香りが良い物は美味しい。

燻製はその香りに特徴があるのだが、栗生氏の燻製は別格である！

香りにも優しさを感じる程のまろやかさ。それでいてしっかりとした存在感を示している。

燻製にも美しさがあるのかとまで思うほどのバランス感覚の取れた味わい。

この燻製に出会う前に、幾つも燻製は口にしてきたがまるで別格である。

なにより一番の特徴はお酒に合わせた味である事。

こちらを立たせばあちらが立たず、あちらを立たせばこちらが立たずと

お酒と食べ物のバランスの取り方は難しい。

しかし、かなりの広範囲のお酒に合う肴も珍しい。

お酒に合う燻製を作りたいという信念の基に生まれた燻製達

是非、ご賞味あれ



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ちなみにこの方は下戸である。