『ココロの盲点』池谷裕二著 | パーマン三号のブログ

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パブロフの犬のことはご存知の人も多いと思います。

レバーを引けば食べ物が出てくる、それを何回も繰り返すと、食べ物が出なくてもレバーを引くと唾が出てくる。

この本にはこれをちょっとひねった実験があります。

ひとつは何時でも食べられる餌がある場所と、もう一つはレバーを引いた時にしか餌が出て来ない場所があります。

この時犬はどちらを選択したでしょうか。

こうゆう質問の時は大概反対の答えを選べば正解になるのですが…

正解です。

レバーを引いて餌が出てくる方を選ぶ確率は、なんと100%だそうです。

餌は直接生命に関わりますから、アメリカ人以外で無い限り「楽しいからレバーを引いた」と言うようなジョークは成立しません。

「楽しさ」からレバーを引くのではなく、「苦労」をして得た「餌」の価値の方を選ぶと考えた方がいいと思います。

これを専門的には「コントラフリーローディング効果」というそうです。

しかし

この実験は大概の生き物に当てはまるそうですが、唯一当てはまらない動物がいたそうです。

それは「飼い猫」だそうです。
飼い猫は「徹底的な現実主義」でレバー引きに精を出すことは無かったそうです。

やはり「猫」を「女性」に例えるのは「直感的に」正しかったということでしょうか、ご同輩。

https://youtu.be/xcNFyPciZ0g?si=9eB7wCYh2Y9mXFGV
こんな口説き文句、昭和かよ。
DAMカラオケにあります、ご同輩。


これと似たような実験に(これはこの本には書いてありませんが)

同じ「労働条件」で、ひとりには高い賃金、もうひとりには低い賃金の場合、どちらの人が「やり甲斐がある」と答えたでしょうか。

これも常識とは反対に、賃金の低い人の方が「やり甲斐ある仕事だ」と答えたそうです。

専門的には「フェスティンガーの認知的不協和」と言うそうです。

つい昔の日本の高度経済成長期には、このような人たちがたくさんいたのだと思います。

しかし

今や「飼い猫」となってしまった人々に、この「やりがいの理屈」が当てはまっているのか、いないのかはわかりません。


このような「無意識」にしている「思考」を「意識」することは、出来たらひとつでも多く早い方がいいと思います。


この本には80のも例がトピックとして載せてあります。

ひとつひとつのトピックはページ2枚程度です。

ちょっとしたスキマ時間でこの本を読めば、もしかしたらユーキャンで取った資格より貴重な「人生の資格」になるかもしれません(あなた次第ですが)


https://youtu.be/eNEGYBym3n4?si=EE_Izp2fnKSjjMJc
こちら「大原土器学校」の先生でございます。
JOYSOUNDにあります。