不登校中学生の高校受験17(義務教育修了) | HANAトリネガ両側乳癌&IgA腎症&卵巣癌闘病記

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・2010.06〜 
右乳癌の全摘手術、抗癌剤
・2014.11〜 
左乳癌の全摘手術、抗癌剤
・2020.01 BRCA1発覚
・2021.02〜 
IgA腎症、扁桃腺摘出手術、ステロイドパルス療法
・2022.03〜
卵巣癌手術、抗癌剤、維持療法

時々HSC娘の不登校について
のブログです。

義務教育9年間のうち、普通に通えたのは小5から中1の3年間。残り6年間は年間30日以上欠席、つまり不登校という学生生活だった。


 中学との関わり方

中学に通っていれば授業の中で将来を考え、高校について調べ、自発的に見学に行き、志望校を決めるようスケジュール管理される。

でも不登校の我が子にそういった指導は届かず、考える時間を学校から与えられる機会は皆無だった。志望校だけ聞かれる感じで、取り残されている不安は常に感じていた。でも現在地もよく見えていない不登校中学生に将来の事を突きつけても、苦しいだけかもしれないので、結果的に放置されていて良かったのかもしれない。


卒業アルバムの写真撮影も、受験の模擬面談も、体育祭、合唱祭、保護者会、定期テストすら、担任から声が掛かる事はなく、放置されていた。担任からの心ある働き掛け、声掛けが一切無い、実に事務的な一年だった。

プリント類は教室の机の中に配布されていたので、頻繁に回収しに行けばよかったのだが、受験関係の書類の提出に行くついでに回収するだけにした。週に一度回収に行ったところで、追いつけない情報はあるので、キリが無いと諦めた。


ママ友から教えて貰って私から学校に問い合わせて、参加したいものには参加させてもらう形で一年過ごした。プリントをスキャンして大事そうな情報だけラインで送ってくれるまめなママ友がいたおかげで、色々な機会を逃さずに過ごすことができた。本当に本当に有難い。

私ならあんなにサラッとできないな。恩着せがましくなってしまいそう。


色々な不登校の形があり、色々な学校との関わり方がある。親子とも心地よい状態にカスタマイズする事が大切。


 一人きりの卒業式

卒業式前日。

娘のクラスのあるママさんが、クラスみんなで担任宛に色紙を書いているからと、色紙に貼るメッセージシールをわざわざ家に届けに来てくれた。

娘の分を貼るスペースを空けておくから、と。

最後だけでもクラスメイトに混ぜて頂いて、私はありがたかった。娘は気まずそうだった。


卒業式当日。

校長室で一人きりの卒業式を選んだ娘。

決められた時刻に校長室に入ると、ズラリと学年の先生が並んでいてくださって、ビックリした。

副校長は「これより第○回卒業式を行います」と司会までしてくれる。

校長からは卒業証書を手渡され「受験の模擬面談を1月にしたけれど、君が不登校だと思わなかった、そう見えなかった」と言われた。

担任からは「とにかく明るい高校に入れると思って無かった」と2回言われた。

倍率が高いのに頑張ったね、という意味だと思うけれど、どうせ受からないと思われていたんだ、と改めて感じた。


一人の卒業式だと写真が無くて寂しいからと、娘の卒業式の時刻に合わせて娘の友達が制服を着て家から出て来てくれた。早咲きの桜の前で記念撮影。思えば中学入学式の日も一緒に写真を撮ったお友達だった。


京都の修学旅行にも行かなかった娘。

春休みに友達親子と一緒に京都旅行に行って、京都に引っ越した友達親子にも4年ぶりに再会して来た。


中学生活に悔いなし!!!

さらば義務教育!!!