長浜盆梅展で古木の生命力に感動! | 京都の春夏秋冬とプラスα

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今の時期の花だよりは梅の花の開花状況。この中で梅林と肩を並べ、開花状況が示されるのが長浜盆梅展。盆梅とは鉢植えの梅、つまり梅の盆栽のことで、関西では馴染みの展示会。

かねてから一度はと思っていたので、今年は仲間を募って鑑賞に出かけた。

さすがに68回の歴史を重ねている盆梅展、推定樹齢100年を超える古木が、みずみずしい花を咲かせる生命力に接し感動した。

 盆梅展の歴史と規模
長浜盆梅展は1952年(昭和27)から始まり、今回で68回目。主催者が管理する約300鉢から、咲き具合に合わせて常時約90鉢の盆梅が展示されている。盆梅の大きさと古さや開催の歴史、寄贈数から「日本一の盆栽展」と主催者はアピールしている。

 樹齢400年の古木「不老
初開催の前年に、地元の栽培愛好家が手掛けていた約50鉢を長浜市に寄付したのがきっかけで開催された。中には、高さ3mに近い巨木や樹齢400年と伝わる古木もある。訪問時に目にした樹齢400年とされる古木の「不老」の生命力と花をさかせる勢いには感動した。

□ 盆梅の栽培・育成管理
盆梅は基本的には一年中は鉢で管理されるが、鉢の土が固くなるのを防ぐため約3年に一度は鉢から鉢への植え替えが行われる。樹勢が弱った木は地植え移され回復させられることもあるとか。

このような管理に加え、季節の変わり目や気温の変化を見ながら水やりが行われる。こうしていつまでもみずみずしい花をつける。

□ 会場の慶雲館
130年以上前に建てられた歴史的建造物。明治20年、明治天皇の京都行幸の帰りに長浜での休憩所として建てられた。当時の総理大臣・伊藤博文が慶雲館と名付けたと伝わる。

明治45年には京都の七代目小川治兵衛の手で庭園の整備も行われた。現在は国指定の名勝。