ニワトリの子供と言えばヒヨコです。

ただ、鳥は生まれて初めて見た「自分より
大きくて動くもの」を 親だと思う習性がある
ので、人間を生まれて初めて見てしまったら、
ヒヨコは人間を親だと思ってしまいます。

それでは、逆に卵から孵(かえ)ったヒナが
ヒヨコではなかった場合、 ニワトリはどうする
のでしょうか。

こんな疑問を持って、実際に実験を行った
学者がいたそうです。

実験に使われたのはホロホロチヨウの卵。

ニワトリはその卵を一生懸命温めて、無事に
ヒナを孵します。

学者は、ニワトリはヒヨコを育てるのと同じ
ように、 ホロホロチヨウのヒナを育てるだろ
うと考えていました。

ところが、そんな仮説をまったく覆す結果に、
実験参加者の皆が驚いてしまいました。

ニワトリはいったいどんな行動をとったと
いうのでしょう?

ニワトリはヒナを藪の中へ連れて行くと、 アリ
塚を掘ってアリの卵を取り出そうとしたのです。

ニワトリはアリを食べることはありませんが、
ホロホロチヨウは食べます。

ニワトリは、自分の子供(ホロホロチヨウ)が
食べたいものを食べさせてあげようとした
のです。

また、別の学者がニワトリにアヒルの卵を温め
させ、 ヒナを羽化させたところ、ニワトリはアヒル
のヒナを 池まで行って泳がせたそうです。

実の子ではなくても、自分の子供が求めるもの
を察知して、 その子のために、一定の行動が
できるのでしょうか。

生物の遺伝子に書き込まれた「設計図」の
中には、 このような仕組みも含まれている
のかもしれません。…
















author:萩本欽一氏の心に響く言葉…

いい運を引き寄せるには、言葉がとっても
大事なんです。

運がたまっているときも、 言葉の使い方を
間違えるとスーッと運は消えていきます。

運の神様が嫌うのは否定の言葉。

「ノー」より「イエス」に運があるの。 「君、ちょっ
とこの仕事やってくれないか?」と言われたとき、

「いやです!」なんて言うと、運はそのとたん
消えますね。この言い方だとパッと消えちゃう。

いやだな、と思うことは、積極的にやると運が
ついてくるんです。

「ぜひやらせてください」っていう言葉で引き
受けると、人間関係も仕事もぜったいうまくいく。

でも、すごくいやなときに「それ、やりたかっ
たんです!」なんて無理して言うと、相手にも
「ウソっぽいな」って見抜かれちゃいます。

ちょっといやだな、ぐらいのときは「ぜ~んぜん
大丈夫です」って軽い言葉で返すと、運の
神様が喜ぶの。

この微妙な差で、運はかなり左右されちゃう。

だから僕、一緒に仕事をする人は顔を見て、
言葉を聞いて選んでいます。

小さいとき、僕が憧れていたのは江戸っ子
でした。 江戸っ子って、行動も言葉も粋なの。

金がなくてもやせ我慢して、「つらい」とか「やだ」
という言葉はぜったい出さない。

昔の下町には、いい言葉を使う大人がいっ
ぱいいましたよ。

たとえば子供たちが空き地で野球をやっている
とき、ファールボールが近所の家のガラスを
直撃してガッチャ~ン! よく見られた光景です。

僕もやったことがあります。

こんなとき、「逃げたい!」と一瞬思うよね。
でも昔の子だから、ちゃんとその家に謝り
に行きました。

「おじさ~ん! ごめんなさい。ガラス割っ
ちゃった~」

ありったけの勇気を振り絞ってその家の前で
言ったら、ガラッと玄関が開いておじさんが
出てきました。 怒られる・・・・・って覚悟してたら、

「ガラスなんて割れたっていいんだよ、あとで
直せるから。それより今でっかい声が出たな。
子供は声のでかいほうがいいんだ。

もういいから、早く帰んな」 おじさん、こう言った
んです。

まいったね。 大人はすげ~や、って感動しち
ゃった。 僕も大人になったら、こういう言葉を
使える人間になりたいって思いました。

いやなことにぶち当たったとき、カッとして
相手を非難したり、恨みごとを言ってると
いい大人になれないね。

目の前に苦労してる若者がいても、「俺なんか
もっと苦労したんだぞ、ばかやろう!」なんて言う
大人になっちゃう。

失敗した若者をただ怒鳴る、いやな大人。

これじゃあ自分の運も逃げていくし、若者
からも運をもらえない。

僕は大人になってから、若い子にいっぱい運
をもらったな。

若い子が失敗したとき、かける言葉に気をつけ
たんだよね。

小堺一機なんかね、ものすごいあがり症で、
初めて番組にだしたとき震えてめちゃくちゃ
になっちゃったの。

それで僕、番組が終わったあと小堺にこう
言いました。

「俺、あがる奴って好きだよ」 ほんとは “ばっ
かやろ~、なにあがってんだよ” っていうのが
正直な気持ちだったの。

でもね、同時に若いころの自分と似てるなとも
感じたんですよ。

あがり症で震えちゃう子。 こういう子には、
「ダメじゃないか!」って怒ったり、笑いながら
「あんなにがたがた震えたんじゃ放送でき
ねえよ」ってギャグにしちゃいけない。

いい言葉をかけてあげたほうがいいの。

小堺はすごく素直な子だし、将来きっと有名
になるって思ったから、励みになるような言葉
を伝えたかったんだよね。

小堺のしゃべりってスピード感があるでしょ?
あれは地じゃないの。

しゃべりの間が空くとあがっちゃうから、ぽん
ぽん言葉を出してるうちにスピード感が出て
きて、それが持ち味になったんです。

「昔大将が言ってくれた『あがる奴は好きだ』
って言葉、あれで僕は救われました」

のちに小堺は言ってくれたけど、別に僕が
救ったわけでも育てたわけでもないよね。

小堺は自分の短所を自覚して、それをカバー
するやり方に切り替えたことで人気者になっ
たんだから、本人の力なの。

でも、そういう子が僕に感謝してくれてるって、
うれしいでしょ。 これも言葉のおかげなんです。


※…

「不運なとき」「失敗したとき」「つらいとき」
「嫌なことがあったとき」「お金がないとき」
「怒りたくなったとき」に、…

どんな言葉を使うかで運がやってくるか、
逃げていくか決まる。

相手がほっこりするような言葉。 相手の気持
ちが軽くなるような言葉。 思いやりのある言葉。
救いのある言葉。 あたたかい言葉。 やさしい
言葉。 粋な言葉。

「運は言葉で変化する」