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おすすめの映画やマンガ、製作したプラモ、イラストを紹介していきます。
※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

合衆国大統領を影で操っていた男。


「バイス」


『1963年。
若きディック・チェイニーは、酒とケンカによって大学を退学。電気工として働くものの、酒癖の悪さからよく警察沙汰になっていた。その体たらくぶりに恋人のリンは激怒。リンに頭が上がらないチェイニーは、二度と失望させないと誓った。

そして1968年。
チェイニーは、共和党下院議員ラムズフェルドのアシスタントをすることになった。』



2019年公開。

監督・脚本:アダム・マッケイ。

出演:クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、スティーヴ・カレル、サム・ロックウェル、タイラー・ペリー、アリソン・ピル、ジェシー・プレモンス。



第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュのもとで副大統領を務め、裏で大統領を操り、「影の大統領」「史上最強の副大統領」と呼ばれた男ディック・チェイニーの挑戦と決断が描かれた作品。

タイトルの「バイス」ですが、誰かの名前ではありません。
“バイス”だけなら「悪」「悪徳」などの意味がありますが、“バイス・プレジデント”となると、「副社長」「副大統領」という意味になるようです。



まず驚いたのがチェイニー副大統領を演じたクリスチャン・ベール。
若い頃から年老いた頃まで全て演じているわけなんですが、体型が変わりすぎてます。年老いて太ってる状態なんか別人です。クリスチャン・ベールと言われても信じられません。

さらに驚いたのが、ジョーズ・W・ブッシュ大統領。
結構頭が悪く、七光り感満載で描かれていましたが、本当にこんな人だったんですかね。なかなかバカでしたよ。
だからこそ操れたというのもあるでしょうけど、あまりにもでしたね。



予告や宣伝文句で、「極悪人」みたいな言い方されてますが、私はそうは見えませんでしたね。
影の大統領になって自分の思い通りにしたのは作戦ですし、使えるものを有効に使っていく感じは嫌いではないです。

9.11以降は、結果としてイラク戦争にまで発展してしまいましたが、それも国や国民を思っての決断というのが分かりますし。
だけど、戦争が果たして正解だったのかは分かりません。イラクの一般国民が犠牲になってるわけですから。

戦争は絶対嫌ですが、「国が実際に攻撃されたら」と考えたら、自分はどう思うのかというのを考えてしまいましたね。



どんな悪人が見れるのかと思いましたが、割とちゃんとしている人でしたし、家族からも愛されている人でした。

よくダメ男から副大統領にまでなれましたよね。