エージェント:ライアン | 日刊タカナリ

日刊タカナリ

おすすめの映画やマンガ、製作したプラモ、イラストを紹介していきます。
※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

テロの危機に、経験ゼロのスパイが挑む。


「エージェント:ライアン」


『9.11の後、ジャックは大学を辞めて軍へ入隊。アフガニスタンの任務に派遣された。しかし、乗っていたヘリコプターが撃墜され、ライアンは歩けないほどの大怪我を負ってしまった。ライアンは帰国し、リハビリの毎日となった。

数日後、ライアンのもとCIAが訪ねてきた。
ライアンをCIAにスカウトするためであった。』




2014年公開。

「ジャック・ライアン」シリーズ第5弾。

出演:クリス・パイン、ケビン・コスナー、ケネス・ブラナー、キーラ・ナイトレイ。


ジャックがCIAにスカウトされ、エージェントになるまでが描かれます。



「ジャック・ライアン」シリーズの一つではありますが、今回のは原作小説が存在せず、ライアンというキャラクターを使ったオリジナルストーリーになります。
リブート作品ですね。
 
ライアンは9.11をきっかけに軍に入隊しますが、任務中の負傷で歩けなくなります。
リハビリを必死にやっているなか、CIAにスカウト。大学に復学し、博士号を取得。ウォール街で働きながら、投資銀行のデータ収集を秘密裏にやるようになります。
そこで気付いた不審な情報が、今回の大事件に繋がります。



オリジナルストーリーではありますが、今までのライアンのように、やりたくないし素人なんですが身体が自然に動いています。
命令されて諜報活動をしますが、そこから得た情報をもとに次の行動を決めているのはライアン自身で、危険を感じると自分でそれを解決しようとします。
非常にヒーロー的で、正義感が強いとこは、今までのライアンと同じように感じましたね。



クライマックスの戦いは思ったより激しく、スピード感のある展開で良かったと思います。
バイクでの追跡、車内での攻防。
アクション映画としては十分楽しめました。




しかし、アクション映画としては普通に面白い作品ではあるんですが、シリーズとしては何か物足りない作品です。

まず、ライアンは最初から正義感があります。
今までですと、仕方なくやって、次第に正義感が見えてきた感じなんですが、今回は「軍にいた」という事もあり、任務や戦いに関する知識や心構えはもう出来ています。
その辺がライアンらしくなかったですね。

そして物足りない理由としてあるのが、全体として印象に残らないんですよね。
ホテルでの戦い、敵の施設への侵入、クライマックスの攻防など、どれもどこかで見たことあるような展開なんですよね。「そうなれば当然面白いよね。」というシーンが多くあるので、刺激はあまりありません。
ですので、良く言って「普通」な作品です。



そして個人的に少しノイズだったのは、ライアンの彼女であるキャシーですね。
ライアンはCIAのことをキャシーに話せないため、ライアンはキャシーと会うことがなかなか出来ません。それを浮気だと思ったキャシーは、ライアンの仕事場まで来てしまいます。そこでライアンを問い詰め、CIAの事を聞き出します。

この時の反応は、普通なら「嘘をついてる」「驚く」だと思うんですが、キャシーは「浮気じゃなかった」と安心していました。
そこが大事なんですね。CIAで、危険な仕事なのはいいみたいです。

この主人公の思い通りにいかない感じは、なんかイラっとしましたね。



そんな腹立つくらいに悪い作品ではなかったんですが、期待していた分少し残念な出来でしたね。



CIAの得意技はスリみたいですw