魔の海 | 日刊タカナリ

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おすすめの映画やマンガ、製作したプラモ、イラストを紹介していきます。
※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

仲間を救うため、魔の海域へ。


「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海」


『半神半人であるハーフゴッドと、半獣半人であるサテュロスの暮らす訓練所。海の神ポセイドンの息子・パーシーは、仲間達と共に訓練に励んでいた。
そんなある日、一人だと思っていたポセイドンの息子がもう一人見つかった。
しかしその者は、人間ではなく、一つ目のサイクロプスとのハーフであった。』




2013年公開。

2010年の「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の続編。

出演:ローガン・ラーマン、アレクサンドラ・タダリオ、ブランドン・T・ジャクソン、ジェイク・アベル、ダグラス・スミス、スタンリー・トゥッチ。


ポセイドン達が封印した邪神クロノス復活を阻止するため、パーシー達は魔の海に向かいます。



まずポセイドンの息子が、もう一人登場します。
しかもサイクロプスと神のハーフです、一つ目です。
もう一人の息子であるタイソンは、パーシーのことをすぐに兄と認めて、親しくしようとします。しかしパーシーは、いきなり出来た弟に困惑します。一つ目の影響で、さらに対応がわからなくなります。

そりゃあ誰だってそうですよね。いきなり知らないやつに「兄さん!」て呼ばれてもポカーンです。
しかし、このタイソンがなかなか嫌いになれないキャラクターです。優しいし、強いです。

序盤の鋼鉄牛との戦いでは、かなりカッコ良かったです。身を呈して仲間を守っていました。



話の内容的には、どこか「ハリー・ポッター」のようでしたね。製作総指揮の「ハリー・ポッター」に関わってたみたいですから、納得と言えば納得です。
少年少女が旅したりとか、タクシーやお店が普通の人間にはわからないようになってたりとか、非常にファミリー向けで、見ていて楽しいものになっています。
タクシーなんか「アズカバンの囚人」みたいでしたよ。

海上での戦いも、どこか「パイレーツ・オブ・カリビアン」のような感じでした。




見ていて楽しい作品ではあるんですが、少し疑問に感じたとこはありましたね。

まず、“黄金の羊毛”です。
今回はこの黄金の羊毛を手に入れるために魔の海に行くんですが、どうして大人は誰一人動こうとしなかったのかが疑問です。
いくら人間より強いといえど、まだ少年と少女です。大人の付き添いなしで危険地帯に行かせるのはどうなんでしょうね。


羊毛にしても雑に扱われすぎですね。
そして、それを持っていた奴に効果はあったのかも疑問です。どうなれば効力があるのかも曖昧でしたので、特別な感じはなんか無かったです。


あとクライマックスのクロノスとの戦いですね。
あまりにも呆気なく終わるんですよね。
ポセイドン、ゼウス、ハデスが必死になって封印したのに、パーシーだとすぐです。もう少し苦戦しても良かったと思いますね。
あるいはポセイドン達と協力するとかすれば、まだ説得力はありますね。

ポセイドン達も登場しないので、「オリンポスの神々」という感じもしなかったです。
ハーフゴッドでなくても、この話は成立するような気がします。

 
タイソンにしても、どういう事かが語られるのは、タイソンの口からなんですよね。それが真実かどうかというのは曖昧になっています。
ポセイドンが出てきて説明しても良かったんじゃないでしょうか。

ポセイドンとの対話も、パーシーには答えずにタイソンには答える理由というのもはっきりさせて欲しかったですね。



ラストは、次が気になるような終わり方をしていますが、続編は製作されていません。予定もありません。
正直「だろうね」という感じです。

どっちかというと、最初の方が面白いです。
今回のやつは「設定の違うハリー・ポッター」です。しかも本家より内容が浅い。

少し残念でしたね。