黙示録の天使たち | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

ピエール・ニーマンス、再び連続殺人事件に挑む。


「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」


『ロレーヌ地方・モンタヌス派の修道院。
不吉とされていた13号室の壁から血が流れてきた。
通報を受けて来たパリ市警のニーマンス警視は、赤外線でその壁を透視。そこにいたのは、生き埋めにされた行方不明者であった。

一方レダ刑事は、半年間追っていた薬の売人と格闘していた。
その帰り道。レダの乗った車に、イエス・キリストに似た男が飛び出してきた。』



2004年公開。

出演:ジャン・レノ、ブノワ・マジメル、カミーユ・ナッタ、クリストファー・リー。


2000年公開の「クリムゾン・リバー」の続編になります。

ニーマンスとレダが、キリストと12使徒に関わる連続殺人事件に挑みます。



前作が割と面白かったので、結構期待して見ました。
続編と言っても、主人公が同じだけなので、前作を見ていなくても大丈夫です。


前作と同じように、2つの事件が1つに繋がります。
レダが出会ったキリストに似た男は、ニーマンスの追っている連続殺人事件の関係者です。
さらに、レダとニーマンスは認識があり、先輩後輩のような関係です。捜査のやり方や連携は、前作よりもスムーズな感じはしました。話のテンポも、前作と同様に良かったです。



キリストと12使徒、それに関わる言い伝えなど、宗教の事に詳しくないと少し難解な内容ではあるんですが、次々と犠牲になる人々とそれによって深まる謎は、非常に気になるものでした。

前作よりアクションも激しかったです。
黒い服を着た犯人グループとの戦闘も凄かったです。かなりタフです。いくらでも走れ、撃たれても平気な身体をしています。
とんでもない敵です。
中盤の犯人を追うレダのシーンはかなり良かったです。目が離せませんでした。

そして、強靭なのにはちゃんとタネはあります。
そのタネは、クライマックスにとても重要になってきます。劇中に登場したものを上手く使っていた感じはしましたね。




しかし、少し疑問が残りました。
クライマックスで、犯人グループが求めていたものは、果たして目当ての財宝だったのか。
あれはどういうものなのか。
手に入れて、具体的に何がしたかったのか。

これがいまいちよくわかりません。


あと、作品の雰囲気的にトレジャーハントみたいなものは少し合わない気がしました。
終盤の隠し扉だったり、最後の仕掛けだったり、なんか違和感を感じました。



だけど前作同様、話のテンポも展開も良かったので、非常に面白かったです。
個人的には結構好きです。