秒速5センチメートル | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

互いに想い、時間は過ぎ去り、それでも君を想う。


「秒速5センチメートル」


『東京の中学に通う貴樹と、栃木の中学に通う明里。
二人は小学生の時に出会い、次第に他人以上に想い合うようになっていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校。二人は離ればなれになってしまった。

1年後。
鹿児島に転校する事になった貴樹は、会えるうちに会うため、明里のいる栃木へ行くことを計画していた。』





2007年公開。

監督:新海誠。

互いに想い合った二人の、成長と変化が描かれます。


新海誠監督の3作目の劇場公開作品になります。

「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の全3話で構成されています。


第1話「桜花抄」では中学生の頃の二人、第2話「コスモナウト」では高校生の貴樹、第3話「秒速5センチメートル」では大人になって二人が描かれます。


全体的に非常に切ないはなしです。


ずっと一緒にいたかったが、親の都合で離ればなれ。
なんとか電車で行ける距離であったが、またも転校で二人の距離は広がります。


「桜花抄」の再会と別れは苦しいです。

再会するまでにも予想外のアクシデントがあります。13歳でこの経験は辛いですね。

そして、13歳にしては妙に大人っぽいです。
反応だったり、言葉だったりは、13歳という感じはしませんでした。

さらに恐かったのが、二人の行動です。
正直二人で心中すんのではないかと不安になりました。大丈夫です。死にません。



「コスモナウト」では、貴樹に恋をする花苗の視点で描かれます。

こちらは高校生らしいです。
単純に恋する女の子の姿がよく描けていたと思います。
しかしこれも切ない。

貴樹の気持ちは、高校生になっても明里に向いています。
これが変わらない限り「仲のいい友達」のままですからね。

この話では、花苗の方を応援していましたね。



「秒速5センチメートル」では、大人になった貴樹と明里の姿、大人になったことで変化した気持ちが描かれています。

貴樹も明里も大人になり、仕事や対人関係などでいろいろ悩みを抱えています。
そんな中、二人の想いにも変化が生じます。


やはり切ないですが、二人は前を向いて生きていくことが出来るのではないでしょうか。



とにかく切ない作品でしたが、悪くはなかったです。

面白いかどうかって聞かれると困りますが…。