スペクター | 日刊タカナリ

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おすすめの映画やマンガ、製作したプラモ、イラストを紹介していきます。
※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

先日ようやく観てきました。


「007  スペクター」




『メキシコシティ祝祭「死者の日」。
市民達は、死者にちなんだ服装で街を練り歩いている中、ジェームズ・ボンドは屋根を歩いていた。
そして向かいの建物にいるある男に狙いを定めた。しかし撃った瞬間に建物は崩れ始め、狙っていた男は街へ逃げた。
その男が着けていた指輪には、ある組織のシンボルが刻印されていた。』




007シリーズ第24弾です。


シリーズ最大の敵・スペクターが久しぶりに登場します。


ダニエル・クレイグが6代目ボンドになった「カジノ・ロワイヤル」から、今作「スペクター」まで、
話ももちろん重要ですが、主にジェームズ・ボンドの内面が描かれています。

そして今作で、ボンドは過去と対峙し、再び人間として成長します。


ファンとしては、スペクターが出るというだけで嬉しい今作。

個人的には非常にいい出来だったと思います。
面白かったです。


スペクターの秘密、メンバー構成、
そしてボスのオーベルハウザーの秘密、そしてボンドとの関係に驚きました。

さらに、今回はお馴染みのMI6メンバー、Mやマネーペニー、そしてQも加えて、
MI6 VS スペクター
という構図になります。


カーチェイスなんかも素晴らしいです。

車の仕掛けなんかは過去にはたくさんありましたが、ここ数年はあまり目立った仕掛けはなかったので、今回はがっつりあって嬉しかったです。
楽しかったです。

飛行機で敵を追うシーンも迫力満点でした。
さらに、電車内での格闘は、「ロシアより愛をこめて」を思い出しました。

祭りの雰囲気は「死ぬのは奴らだ」、スペクターの基地なんかは「007は二度死ぬ」を思い出しました。
ヘリのアクションは「ユア・アイズ・オンリー」ですね。


非常に楽しめましたが、前作「スカイフォール」と比べると、やはり少し劣るところがありますね。

このシリーズの弊害というか、なんというか。

ボンドが「この女性は生涯大切にするべき女性」という風に思っても、今までの女性遍歴を知っている人から見ると、
その女性があまり重要な感じはしません。

「スカイフォール」では、Mは女性でしたが、ボンドはMに自分の母親を重ねていました。
その感覚は良くわかりました。
これは3作で一緒になってるのもありますね。

そう考えると、3作通して出てる相手を「大切な女性」としたら、まだ感情移入出来たかもしれません。

そこら辺は「女王陛下の007」でも思いましたが、今回もやはり同じ感覚になったので少し残念でしたね。

主題歌も、前作と比べると耳に残りません。
そこも残念。



恐らく、ダニエル・クレイグがボンドを演じるのはこれが最後でしょう。

4部作でしたね。
4作通して見ると、ジェームズ・ボンドは諜報員として、人間として成長し、過去ともケジメを着けたので、これで終わるのがキレイだと思います。



少し思うところはありましたが、非常に面白い作品でした。
楽しかったです。