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脇見恐怖症だった頃
「私の視線ってどんな感じなんだろう…？」
「会社に隠しカメラを設置して自分の視線を確認できたらどんなにいいことか！」
そんなことを考えていました。
4年くらい前に
脇見恐怖症のグループプログラム
を受けて以来、オフ会をしたり、
カウンセリングをしたりして
たくさんの脇見恐怖症の方と
お会いするようになりました。
その経験の中で、
脇見恐怖症の人が抱える
共通した視線に関する誤解が
だんだん分かってきました。
今日はそれをご紹介しようと思います。
脇見恐怖症の視線に関する誤解
- 脇見をしているときはチラチラと相手を眼球を動かして見てしまっている。
- 脇見をしているときは、片目だけ外側に向いたりしている
- 睨んだような目になって恐怖をあたえてしまっている
↑このような誤解をされている方は大変多いです。
そして私も昔は同じように考えていました。
脇見をしているときはチラチラと相手を眼球を動かしてみてしまっているのではないか？
このように考えている方は大変多いですが、
答えはノーです。
例えば、
目の前のパソコンを見て作業しながら
斜め前の人を脇見しているとします。
そういう時、
目はあくまでパソコンに向いています。
人間の視野は最大で200度くらい
と言われています。
まっすぐパソコンを見て作業していても
人間の視野は200度もあるから、
斜め前の人は見えるんです。
「見てしまってるのではなくて、ただ視野に入っているだけなんです」
だから、あなたの目は
チラチラ斜め前の人を見たりして
動いているわけではないのです。
私も昔はそんなふうに
考えていました。
ですが、
色んな脇見恐怖症の仲間と
脇見をしているときに、
動画を撮って確認してきた経験から、
それは誤解だと理解しました
脇見をしているときは、片目だけ外側に向いたりしている
これはつまり、
右目だけは真っ直ぐ見ていて、
左目だけ外にそれている。
というような状況になっているのでは⁉️
ということですが、
実際に人間の目は
片方だけ外に動かすことは
出来ません。
本当にそんなことが出来るかどうか
試してみれば分かります。
（実際試して見たけど、全然できませんでした。）
逆に片目だけ寄り目にすることは可能ですが、
それは歌舞伎役者のする見得（みえ）
みたいな感じですよね💡
（こちらもネットからお借りしました。）
やってみると分かりますが
めちゃくちゃ難しいです💦
そう簡単には出来ない。
（だからこそ観客が魅力されるんだと思う）
毎日厳しい稽古をしている
歌舞伎役者だから
簡単に出来る見得とおんなじような現象が
職場や学校で脇見している時に
自動的に起こっているとは
なかなか考えにくいです。
睨んだような目になって恐怖をあたえてしまっている
私も昔は
「睨んだような目になってるかも？」
そう思ったりしてました。
しかし実際、
脇見している最中の人を見ていても
「睨んでいるな」
と感じたことは一切ありません。
というよりも、
脇見をしている時の、
人の表情というのは（目線も）
ごくごく普通の人と変わらないんです。
先ほども言いましたが、
200度ある視界の中に
人が入っている。
それを意識してしまっている状態
が脇見という現象の正体なのです。
