私には、教え子は200名余りおります。それぞれの人生をすでに歩んでいます。

私は、現在、ほとんどの教え子たちと連絡を取っておりません。

たまには、その親御さんと話などすることはありますが、基本的に、関わりを持たない主義です。

教え子と言っても、もうすでに私の手を離れていますから、

また、教えているときに私の考え方を十分に(今思うと、ちょっとお節介だったと思いますが)伝えてありますから、もうそれでいいと思っているのです。

 

とは言え、やはり、ふと思い出すことはありますね。

「どうしているだろうか。元気にやっているだろうか、大丈夫だろうか」

こう思った時は、とにかく、遠くからではありますが、成功を幸せを祈ることにしています。

こちらから、突然連絡を取ったり、会いにいったりはしません。

 

ただ、常にいざという時の備えだけはしています。

悩みや困りごとに対して、答えを出すことができるようにと準備はしています。

こう思っているのですが、相談事をしてくる生徒は、ほとんどありません。

「ちょっとは頼ってくれよ」

なんて、思うのですが、相談事がないのは良いことですから、まあ、いいかなあと思っています。

 

もう生徒ではありませんからね、全員が成人している今、自立した人格ですからね。

教え子たちは、自らの考えで行動していくことができると、私は信じています。

手鳥脚鳥、何でもかんでも指示しては、いけないと思っています。いつまでも子供ではないのですからね。

 

また、いい大人でも、いつまでも、子供や後輩に、心配で心配でと、口出しをする人を多く見かけますが、

結局は、信じていないことになりますね。自分が関わってきた人ならば、まずは信じることでしょう。

自分の人生は、まず、自分自身で決定し、自分でつくりあげていくものですからね。

 

わたしは

「こうしなさい、私の言う通りすればよい」

なんて、余計な過度な干渉は決してしません。

一人の立派な人格を持った人間として、接していきたいと思っているのです。

 

「普段は、遠くから静かに見守り、いざという時だけ、必要とされた時だけ、助ければよい」

このスタンスで、大きな気持ちで、今後もいきたいと思います。