皆さんこんにちは

年末も近づき、お子さん達が

楽しみにしているクリスマスも

今月となりました。

外来の装飾もクリスマス仕様に

模様替えをしましたクリスマスツリー

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新型コロナウィルスの

新規感染者数増加のニュースが

日々テレビなどでもとりあげられており

皆さんも心配の事と思います。

お子さんを連れて外出する事もためらわれ

なるべくお家で過ごそうかなと

思うお母さんも多いのでは

ないでしょうか。

 

当院では例年に比べお家で過ごす

時間が多かった春から受診される

患者様の中で,自宅内での転落や

誤飲などで来院される方が一時増加しました。

今回は室内で起こる事故や

対策についてお話しようと思います。

 

月齢別に起こりやすい事故と

予防のポイントをご紹介します。

 

星0か月〜7か月頃

 就寝時の窒息事故・ベビーベッドからの転落

 抱っこ紐からの転落・やけど

予防ポイント

・赤ちゃんのお顔の周囲には何も置かない

・敷布団はなるべく固いものを

・出来るだけ仰向けで寝かせましょう

・ベビーベッドは必ず柵をする

・ひとりでソファなどに寝かさない

・ミルクの温度やシャワー等は必ず温度確認を

 

星8か月〜1歳頃

 誤飲、窒息、やけど、転落

予防ポイント

赤ちゃんの周辺に危険なものがないか確認

 赤ちゃんの目の高さで確認しましょう

(たばこ・電池・薬・磁石等の誤飲が多いです)

・食べものは小さくしたり柔らかくしてあげる

 赤ちゃん用のおせんべいなども水分を含むと

 膨らみ喉を詰まらせる事があるので注意です。

 また、ペットボトルのキャップ程度の大きさは

 完全に喉を塞いでしまいますので気を付け

 ましょう

・ひとりでソファなどに寝かさない  

・ベビーベッドには必ず柵をする 

・電源コードや紐などにも注意が必要です

 

星1歳〜

 誤飲・窒息・やけど・転落・溺れる・挟む

予防ポイント

・危険な物はお子さんの手の届かいないところへ

・引き出しなどにはストッパーをつけましょう

・階段や段差のある所、キッチンには柵など

 設置し転落防止や入れないよう対策をする

・浴室には入れないように鍵をかけましょう

・窓やベランダの前に踏み台になるような物は

 置かないようにする

・テーブルの角や家具などにガードを付ける

・ライターやマッチでの火遊びによるやけどにも注意

この頃になると今まで届かなかった所など

手が届くようになります。色々な物に興味を示し

思いもよらないところで事故が起きることを

知っておきましょう。

 

兄弟がいると上の子の玩具を下の子が口に

入れてしまう事もありますので注意が必要です。

また、新聞紙やビニールをおもちゃ代わりに

することも窒息の原因となることがあるので

気を付けましょう。

 

万が一、窒息する恐れがあるものを

口に入れてしまった時は大きな声を出さない事です。

お子さんが驚いて飲み込んでしまう事が

ありますので、落ち着いて対処してくださいね。

 

小さなお子さんはパパママの姿が

見えなくなると探そうとして後を追い

転落などの事故が起きることもありますので

お子さんのそばを離れる時は

こまめに声をかけるなどして

安心させてあげてください。

 

お子さんの成長は嬉しい反面

思っている以上の行動をしたりする事も

ありますので成長とともに室内の安全対策を

見直していただきたいと思います。

 

今回、沢山のポイントをお話ししましたが

私も子どもを持つ親として

また日々沢山のお子さん達と関わる中で

小さなお子さんの悲しい事故のニュースを見ると

とても辛く胸が締めつけられます。

日々の生活の中でぶつけたり、転んでしまったり

ヒヤッとする事はあるかと思いますが

大きな怪我や重大な事故は絶対に避けなくて

いけません。

 

好奇心旺盛なお子さん達は

危険な事を理解し、行動する事は難しく

やはり近くにいる大人の見守りや

日頃の声かけなどが必要です。

 

これからクリスマスや年末年始と

お子さんとの楽しい時間がたくさんありますね。

ご家族が笑顔で過ごせるように

年末年始の大掃除を兼ねて

危険なところがないか見直しては

いかがでしょうか。

 

 急な怪我や病気で受診に迷ったら

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