日本へ旅行に出かけた台湾人一家のお父さんが、テーマパークの入口で子供に「日本じゃあ、君たち子供は『小人』だって。」というと、「ぼく、小人みたいなことしないよ!」と怒っています。
台湾で、「小人」は子供の意味ではなく、「他人の成功や幸福に嫉妬し、邪魔をする人、偽君子」。ですから「小人」と言われた子供が憤慨しているのです。「大人」は、成人の意味の他に、「張大人(張様)」のように、位の高い人の敬称に使うこともあります。
台湾で、チケットを買う時、「大人一枚、小人一枚(殿様一人、偽君子一人の意味になります)」なんて言ったり書いたりしないでくださいね。子供は「児童票、半票」、大人は「成人、全票」です。日本と台湾、使う漢字は同じ意味のものが多いのですが、こういう時は誤解を招くこともあります。
生きていると、いろいろな人間関係がありますが、その中でも、自分が人生で成功したと思う時、ふとそれまでの道のりを思い返す時に思い浮かぶ人がいるのではないでしょうか?成功へと導いてくれた、或いはきっかけを与えてくれた、手伝ってくれた人たち。台湾では、そういう人のことを「貴人(グェイレン)」といいます。「恩人」ですね。おみくじや占いでは、「あなたは今年、貴人に出会う」なんて書いてあるのもあります。
私の友人は、いつも利用するタクシーの運転手から、しょっちゅうプレゼントをもらいます。なぜ?と聞いたら、私の友人を載せた日以後、日本語のできる丁寧なタクシー運転手として、次々にお客さんを紹介してくれて、今では毎日とても忙しいそうです。それで、その友人がタクシーに乗る度「あなたは私の貴人ですから」と地方の名産やら有名店のスィーツをプレゼントしています。その友人は、世話好きな性格なので、困っている人を見かけるとほうっておけず、時間とお金をかけて人助けをしていますが、そのせいか、交友関係が広く、いつも楽しそうに過ごしています。
「貴人」に巡り合うには、まず自分が誰かの「貴人」になるのがいいようです。待っているだけでは巡り合えません。まさに、『情けは人の為ならず』『善有善報』ですね。
風水が生活に根付いている台湾では、「小人」に付きまとわれて、仕事や生活に支障があるとき、玄関の外側にサボテンを置きます。サボテンの刺が「小人」返しになって寄り付かないそうです。
もし「小人」に悩んでいる人は、玄関にサボテン、いかがでしょう?
藤井 雅恵
1968年富山県生まれのAB型。新潟大学卒業。2000年に客家系台湾人男性と結婚し、台中市へ。2003年末から、東鴻旅行社勤務。台湾のガイドライセンスを取得し、大好きな台湾のあれこれを日本の人々に紹介する毎日。台中市在住。ブログ「台湾台中おせっかい日記」。