クラシックの名門、築120年のウィグモアホールでクリスチャン・マクブライドとジェイソン・モランのデュオ。やっとロンドンで米人ミュージシャンを観ることができるようになってきました! にこやかに登場したクリスチャンは「ここは世界で最も好きなホールの一つです。戻って来れて嬉しい!」と挨拶。西洋人はよくこのフレーズを使うが、ここは私も、ジャズを聴くのにも本当に好きなホールである。552席と言う比較的こじんまりした空間。終始ノーアンプで行われた。幸運にも最前列を押さえていたのでとても良く聴こえました。(ジェイソンのボーカル一曲のみマイク使用)

思えばクリスチャンは前回2016年7月このステージにチック・コリアと二人で立っていたので、その時のことを思い出していたかも知れない。チックの部屋にクリスチャンが遊びに来た、そんなリラックスした親密な、そして、チックのデュオ・フォーマットが一段と冴えるライブだった。

ブルー・モンクでデュオの会話を楽しむかのようにゆったりとスタート。クリスチャンの太いベース、いいですねー。ジェイソンのプレイにも、クリスチャンへの深い敬意が感じられた。
アップテンポがご機嫌なウェス・モンゴメリーのフォー・オン・シックスも良かった。更にセロニアス・モンクのエヴィデンス他を演奏した。超テクニシャンの二人の演奏にすっかり酔いしれた一夜でした。