ロンドン・ジャズ・フェスティバル 2019_c0403517_07032045.jpeg

11月15日~24日開催ロンドン・ジャズ・フェスティバルの衝撃は激しく、今も余韻に浸っている。ロンドン市内の各音楽聖地(クラブやホール)で繰り広げられた、300超のバンドが出演すると言われる(数値未確認ですが)超絶フェスティバルです。

 

しかも他にもメニューが目白押し。私個人行けただけでも11月1日アジムス、2日上原ひろみ、3日ベン・シドラン、5日サイモン・フィリップス、15日スイス・ベルンに飛び山中千尋トリオ、16日ロンドンに戻りフェスティバルメニュー=オマー・ハキム/カート・ローゼンウィンケル/レイチェルZ、17日昼テリー・リン・キャリントン・インタビュー、夜ジョー・ロバーノの後ヤン・ガルバレク、18日スティーブ・スワロウ、19日ハービー・ハンコック・ウィズ・LA響、20日ラリー・ゴールディングズ&ビル・スチュアート、22日イリアーヌ、23日ジャン・トゥーサン、次いでラルフ・ピーターソン、24日エディ・ゴメス、25日石原江里子トリオ。(中でも17日はハービー瞬殺売切、デイブ・ホランドとジョン・スコフィールドも重なりこれらを泣く泣く諦めると言う超過密日程。ここはまるでマンハッタン?)

 

何を隠そう10月から既に盛んで、4日グィリム・シムコック・ソロ、7日カーラ・ブレイ・トリオ、8日トム・ハレル、9日ジョン・サーマン、11日リオネル・リルケ&ケヴィン・ヘイズ、13日スタンリー・クラーク、15日ビル・フリーゼル、16日ジョーイ・デフランチェスコ、24日アンリ・テクシエ、30日ロニー・スコッツ60周年記念ガラコンサート、31日カート・エリングと、充実した秋でした。

 

なぜこんなに集中するかと言うと、やはりロンドンは文化・エンターテインメントの中心であることに加え英語圏であり、例えばコンサート評が直ぐにガーディアン紙他に星付きで英文で載るので気が抜けない反面、歴史あるロンドンでウケたい!と言う欲求が米人ミュージシャンにはあるように思えます。

 

今秋の興奮度一はスタンリー・クラークだったかも。横綱度ではハービーがダントツ。LA響をバックにカメレオン、バタフライ、ロックイット!(オーケストラはスイングしないなんて言ったのは誰だい?と得意げにおどけたハービー)、オーケストラを帰してからのアクチュアル・プルーフも最高!エンターテインメント性ではヤン・ガルバレクも優れていた。また、際立ったサイドメンはジョー・ロバーノのピアニスト、マリリン・クリスペル、トム・ハレルのピアニスト、ダニー・グリセット。エディ・ゴメスのバンドは全員が天才的!泣かせてくれたのがイリアーヌ、フェリシダードの時の夫君マーク・ジョンソンのベースソロ!カッコよかった。

 

なお、夏編では、年齢を感じさせないトニー・ベネットや、珍しいロニースコッツ出演のチャールズ・ロイドが最高でした。ブルーノート東京出演のジェラルド・クレイトンがロンドン不参加ながら、ギターのジュリアン・ラージが推測のつかない変幻自在のプレイ、まるで70年代のサイケ彷彿?と言った感じで秀逸でした。ロンドンも12月~1月は米人ラッシュ一休みな感じですが、2月以降再び目が離せません!