「表題部を引き続き使用してるのに、(表題部再使用)と記載していない理由は?」 | 登記を、もっと、わかりやすく。

登記を、もっと、わかりやすく。

ふだんなじみのない登記簿について、できるだけ、わかりやすく説明させていただきます。わかりにくいところは、遠慮なく質問してください。よろしくお願いします。

法務局の屋根裏には、ねずみの兄弟が

 

住んでいます。

 

 

「兄ちゃん」

 

「なんだよ」

 

「コンピュータ化による閉鎖登記簿の

 

 ことなんだけど」

 

「うん」

 

「...やっぱりいいや」

 

「なんでだよ」

 

「いや、どうせ、閉鎖登記簿入門を読

 

 め、で終わりだもん」

 

「そんなことないよ。ちゃんと答える

 

 よ」

 

「ほんとに?」

 

「ほんとに」

 

「じゃ、聞くけど、『表題部再使用』

 

 って何」

 

「表題部を再使用しましたっていう意

 

 味」

 

「あー、やっぱり聞くんじゃなかった

 

 わ。そのまんまじゃん」

 

「だって、そのまんまだもん」

 

「じゃ、いつ再使用しましたっていう

 

 意味なの」

 

「そう質問してくれたらちゃんと答え

 

 たのに」

 

「ChatGPTかよ」

 

「質問のしかたって大事なんだよ」

 

「じゃあ、コンピュータ化による閉鎖

 

 登記簿の表題部に記載されている表

 

 題部再使用、というのはいつ記載さ

 

 れたものですか」

 

「ChatGPTに聞いてみた?」

 

「国や地域によって異なるって」

 

「あー、日本における、って入力して

 

 みたら?」

 

「もういいよ。

 

 ChatGPTはなんでも知ってるわけ

 

 じゃないし」

 

「学習させないとね」

 

「だから、さっさと教えてよ」

 

閉鎖登記簿入門を読んだら?」

 

「もういいよ。聞くんじゃなかった」

 

「冗談だよ。

 

 粗悪移記の時に、まだ表題部は新し

 

 い用紙だったから引き続き再使用し

 

 たってこと」

 

「最初からちゃんと答えてよ」

 

「じゃ、粗悪移記の時に(表題部再使

 

 用)と記載したものと記載されてな

 

 いものがあるのは知ってる?」

 

「え?表題部も移記したから、じゃな

 

 くて?」

 

「そう。表題部を引き続き使用してる

 

 のに、(表題部再使用)と書いてな

 

 いものがあるんだけど」

 

「え?記載漏れとかじゃなくて?」

 

「正しい記載方法で、表題部を引き続

 

 き使用してるのに、(表題部再使用)

 

 と記載していない理由は?」

 

「何?」

 

「ヒントは、粗悪移記は全部移記だけ

 

 じゃなくて、甲区や乙区だけの移記

 

 も認められてた」

 

「なるほど。甲区や乙区だけの移記だ

 

 と一部移記だから(表題部再使用)

 

 とは記載しない」

 

「じゃ、(表題部再使用)と記載され

 

 ているのは、どういう時?」

 

「え?一部移記が認められてるんだか

 

 ら、(表題部再使用)でなくていい

 

 よね」

 

「一部移記じゃなくて、全部を移記し

 

 ないといけないパターンもあったっ

 

 てこと」

 

「それは、どういう時?」

 

「それは、閉鎖登記簿入門に書いてあ

 

 ります」

 

「結局、宣伝じゃん」

 

乙号事務オンラインでも読めます」

 

「それも宣伝じゃん」

 

「ゴールデンウィーク長いんだから、

 

 しっかりと読んで勉強してね」

 

「だから、ねずみには必要ないって」