野球×トレーニング×志事

野球×トレーニング×志事

パフォーマンスアップと野球を中心に。

ここ最近海外の文献や、海外のトレーニング学習のプラットフォームにJoinしたり、
とにかくインプット量が増えてきている

そんな中でのアウトプットはより大事になってくるので

ブログも定期的に挙げていく

 

内容は特に「パフォーマンスアップ」だったり「ストレングス&コンディショニング」について

 

今回は選手もそうだけど、よりトレーナーに見てほしい内容

 

それでは

 

パフォーマンスピラミッドとは?

 
この図がいわゆるパフォーマンスピラミッドを表すもの
トレーナーとして介入が多くなるのは
「POWER」「PATTERN」「POSITION」の3つ
 
下から順に獲得していってほしい項目になる
つまり一番下の「POSITION」のキャパ(横幅)が広くないとその上の「PATTERN」のキャパが狭くなる
結果として、一つずつ上に上がった時にどんどんキャパが狭くなり、
一番アスリートとして大事な「SKILL」のキャパが小さくなり
パフォーマンスが上がってこなくなる

※トレーナーとして「SKILL」への関与は直接的にはしない
 

「POSITION」

ピラミッドの中で一番の土台になるのがこの「POSITION」
シンプルに柔軟性や可動域、そして安定性などが入ってくる
各関節の正常可動域に達していない、姿勢が崩れているとなると
キャパ(横幅)は増えてこなくなる
 
例えば、プロ野球選手のピッチャーがシーズン終盤になると、投球数の蓄積により
ローテーターカフの筋力が落ちて肩甲骨が外転位になり、猫背のような姿勢になってしまう
 
この姿勢のまま、同じようなパフォーマンスを出し続けると怪我にもつながる
 

「PATTERN」

「POSITION」がしっかり取れている身体を動かしていくことがこの「PATTERN」
モーターコントロールやモーターラーニングがここに入ってくる
いわゆるコーディネーションと呼ばれるもの
 

「POWER」

ここでやっと筋力やスピードを高めていく「POWER」になってくる
トレーニングと言うとこの「POWER」のことがすぐに頭に浮かぶと思うが
一番最初に介入すべき項目ではないのが実際である
 
ここまでは一般的なパフォーマンスピラミッドの概要を見てきた

その他の概念を入れたパフォーマンスピラミッド

 
先程のピラミッドは一般的に見られるもので
個々で紹介するのは自分の見解や経験則も踏まえてのものになる
 

「POSITION」に認知の概念を

「POSITION」の中にはStability(安定性)やMobility(可動性)が入っている
そうはいってもただ単純に安定や可動を正常にしていればいいというわけではなく
いかに現在の身体の状態を【認知】させるかが大事となってくる
つまり良い姿勢や、良い可動域などをしっかりとインプットしてもらうということ
今の身体の状態が良いのか悪いのか?それを認知(Cognition)or再認識(Recognition)できないと
次のPATTERNで使うことが難しくなるからである
 

「PATTERN」に環境適応の概念を

POSITIONが整ってさらに認識した状態で今度は身体を動かしていく
通常であれば動かすことにフォーカスすれば良いのだが
やはり競技の中では環境や状況が刻一刻と変化していく
だからこそ、その変わりゆく環境に適応する能力も必要になってくる
 
野球のケースで土の上でやるのか、天然芝の上でやるのか、人工芝の上でやるのか
いろいろと環境が変わることがスポーツには多々ある
 
であれば、きちんとインプットした動きをいかなる場合でも、その動きを発揮できるのが理想の状態と言える
 

「POWER」に持久力の概念を

これに関しては記載されていないだけで、実際は「POWER」内容に組み込まれている
だがあえて記載をしたかったのは、一瞬のパワーを上げるのも大事なことだがいかにそれを持続させるか?が大事になる
 
野球の試合でも5試合に一回だけ4打数4安打よりも、毎試合4打数2安打を発揮出来る選手のほうが使いやすいはず
要するに筋力・パワー・スピードが長期的にも同じパフォーマンスで発揮できる「持久力」が必要ということ
 

意外な現状 日本人のピラミッド

意外かと思われるかもしれないがMLB選手の指導と日本人選手の指導を経験して
日本人のパフォーマンスピラミッドが以下のような図であることが多かった
 
要するに「POWER」と「SKILL」がやたら高いのである
裏を返せば土台である「POSITION」と「PATTERN」のキャパが狭いということである
 
どちらかというと、トレーニング=筋トレ
というイメージが根付いてるのは日本のほうかもしれない
 
自分がアスリートとのセッションでは最低でも2時間を割く
その中で1時間15分くらいは「POSITION」と「PATTERN」に時間を割く
というのもすでに「POWER」は高い状態にあるからだ
 
土台の2つがしっかりするだけでパフォーマンスが上がることもあるし
何より怪我の防止にもなる
 
まずは上記の概念と日本の現状(あくまでも自分の主観ではあるが)を踏まえて
どのキャパが足りてないのかを把握して
アスリートとのトレーニングの着手すべきではないかと思う
 
執筆者:林泰祐