ダムに沈んだ「丹生川上神社(上社)」 | 神旅 仏旅 むすび旅

神旅 仏旅 むすび旅

人の心は常に脚光を浴びるものに傾く。その中で本来のものを忘却していく事は歴史の中で繰り返えされてきました。日本の歴史財産である神社仏閣もそうです。巡礼をつづけると歴史の忘却したものに出会うことがある。その忘却した記憶を拾い集めています。


テーマ:

【丹生川上神社の三社】
 ◉丹生川上神社(上社)
 ◉丹生川上神社(中社)
 ◉丹生川上神社(下社)



丹生川上は上古の神武天皇の代から祭祀を行う聖域であった。

また、675年天武天皇は「人聲の聞こえざる深山吉野の丹生川上に我が宮柱を立てて敬祀らば天下のために甘雨を降らし霖雨(長雨の事)を止めむ」という神宣により、丹生川上神社が建立、奉祀されました。

それ以降、水神,雨師神,雨乞いの神として信仰され,763年(天平宝字7)より応仁の乱ころまでに,朝廷の祈雨・止雨の祈願約100回が記録されており,平安時代には京都の貴船神社とともに,祈雨には黒馬を献じ,止雨には白馬を献じて祈願されるのを例とした。
平安時代の『延喜式』(927)では名神大社という霊験あらたかな神社とされ、平安中期には「二十二社」の一つに数えられました。

もとは大和神社の別宮であったといいます。
ブログ☞高龗神(たかおかみのかみ)ってなんだ?


しかし、応仁の乱後廃絶し、所在地すら不明になってしまいます。
その後
☞明治四年(1871)、丹生大明神社(現下社)を官幣大社丹生川上神社とましたが、寛平七年太政官符にのる四至に、丹生川上雨師神社の境界として「東限 塩匂 南限 大山峯 西限 板波瀧 北限 猪鼻瀧」とあり、下社が、この四至に適合しないとして、高靇神社(現上社)を式内社とすべきとする『大日本史』に従い、

☞明治七年、丹生大明神社(下社)を口の宮、高靇神社(上社)を奥の宮としました。

☞しかしこれにも異義が生じ、明治二十九年、
 丹生川上神社 →下社
 高靇神社→上社としました。


☞東吉野村の蟻通神社が、社辺の高見川を古代の丹生川であるとして当時の宮司さんが論文などを書き、請願した結果、蟻通神社を中社と認定された。
 上社祭神を罔象女神→高靇神へ、
 中社祭神→罔象女神、
 下社祭神は高靇神→闇靇神へ改められました。


つまり
高靇神社が→丹生川上神社(上社)
蟻通神社が→丹生川上神社(中社)
丹生大明神社が→丹生川上神社(下社)
となって、仲よくまとまった感じ?
おいおい、二十二社の中で三社っていいのか?
しかし、御陰で山深い吉野の龍神を祀るところの三社を参拝することができることは、幸せとしか思えないニコニコ
丹生川上神社(下社)の「おいわず」「言葉挙げせず」他を思いやれば主義主張は好ましくないという思い。言葉に出さない文化を後世の日本も続けてほしい。







丹生川上神社(上社)


所在地 奈良県吉野郡川上村大字迫167
位置 北緯34度19分59.25秒
東経135度57分20.63秒座標: 北緯34度19分59.25秒 東経135度57分20.63秒
主祭神 高龗神
社格等 式内社(名神大)論社
二十二社(下八社)論社
旧官幣大社
別表神社
創建 不詳
本殿の様式 三間社流造銅板葺
札所等 神仏霊場巡拝の道40番(奈良27番)
例祭 10月8日

以前は罔象女神を主祭神としていたが、大正11年(1922年)の現丹生川上神社(中社)との併合に際して、高龗神に改めた。

明治初年までは高龗神社という小規模な祠で、その由緒も不詳であるが、大滝ダム建設に伴う境内の発掘調査により宮の平遺跡[2]が発見され、本殿跡の真下から平安時代後半(11世紀末)以前に遡る自然石を敷き並べた祭壇跡が出土し、また付近からは、縄文時代中期末から後期初め(約4000年前)にかけての祭祀遺跡と見られる、立石を伴う環状配石遺構が出土したため、途中奈良・古墳時代にかけての断絶が認められるものの、当神社の祭祀空間としての機能は縄文時代にまで遡る可能性が出てきた。
明治6年(1873年)に郷社に列したが、当時の官幣大社丹生川上神社(現在の下社)少宮司江藤正澄が、下社の鎮座地は寛平7年(895年)の太政官符(『類聚三代格』所収)に記す丹生川上神社の四至境域に合致しないことを指摘して当神社を式内丹生川上神社に比定し、翌明治7年には当神社を下社所轄の神社とするとともに、下社を「口の宮」、当神社を「奥の宮」と称した。その後江藤説が認められて、明治29年(1896年)に「口の宮」を「丹生川上下社」、当神社を「同上社」と改称し、2社を合わせて「官幣大社丹生川上神社」となった。
だが、大正(1915)4年 、現・中社のある東吉野村出身の森口奈良吉が『丹生川上神社考』を著して、「蟻通神社(現丹生川上神社・中社)=丹生川上社説」を唱え、これが受け入れられたため、同11年(1922年)10月12日内務省告示で「郷社丹生川上神社、奈良県吉野郡小川村鎮座、祭神罔象女神。右官幣大社丹生川上神社中社ト定メラルル旨被仰出」とされ、上社・下社は中社に包括される形で、改めて3社を合わせて「官幣大社丹生川上神社」とされた。その際、上社の祭神は罔象女神から郷社時代と同じ高龗神に再び戻された






御神紋

image







ご神事
丹生川上神社上社は平成10年3月までは吉野川の河畔に樹木を茂らせた場所に鎮座していたのであるが、大滝ダムの建設に伴い、神社が水没することになり、山の中腹である現在の地に遷座(移転)した。
「龗大神」は山の峰の龍神、下社に祀る「闇龗神」は谷底に棲まれる龍神のこと
拝殿に奉納されていた絵

image



かつて上社が鎮座していた場所
龍のオブジェ
image


円い陸地になっていたところに神社があった

image

水没前の丹生川上神社(上社) パンフより
image


水没前の発掘中の境内 パンフより
image




遷座に伴い、県立橿原考古学研究所による元境内地の発掘調査の結果、本殿基壇の直下から数期にわたる神社関連遺構が検出され、奈良時代後半から平安時代前期頃に祭場として意識され、平安末期から鎌倉初頭には社殿が建立され、その後造替を繰り返して現代までに奉祭され続けてきたことが明らかにされました。
「延喜式」に名が見える古社の全面的発掘は初めてのことで、神社・社殿建築の歴史・展開を考えるうえで貴重な事例とされています。
また元境内地からは、長さ30センチメートル前後の石棒が10本以上出土。うち1本は直立した状態でした。
これらは縄文時代中期末~後期初め(約4,000年前)の祭祀跡とみられています。
パンフより
image


拝殿右側には、元宮から発掘された平安時代の祭場跡が復元されている。

image




神木胎内から出てきた 木の御霊と石の御霊とを合わせもつ霊石(拝殿内)

image









鳥居



image

鳥居扁額
image


image






狛馬


拝殿前には通常神社で見ることのできる狛犬はなく、代わりに馬の像が置かれている

image






本殿 拝殿


御祭神 高龗大神(たかおかみのおおかみ)
相殿神 大山祇神(おおやまつみのかみ) 大雷神(おおいかづちのかみ)

「拝殿」の前右側に置かれている旧神社境内にあった御神木杉の木の幹を輪切りにしたものである。この御神木の樹齢は約600年といわれている。

 旧神社境内には、このような杉の木が6本、檜の木が3本、榧の木が2本、その他、楠、榊、椿の木等が林立していたようである。

現在の本殿は三間社流造銅板葺。旧境内地が大滝ダムの建設に伴い水没することになったため、伊勢神宮旧社殿の古材を用い平成10年に造営された。なお、旧社殿は大正6年(1917年)の造築にかかるもので、飛鳥坐神社(高市郡明日香村)に移築され、同神社の本殿などとなっている。




image


image


拝殿前には、杉玉が

image






御末社


山之神社 大山祇神(おおやまつみのかみ)
水神社  弥津波能売神(みつはのめのかみ)
恵比須社 大国主神(おおくにぬしのかみ) 事代主神(ことしろぬしのかみ)
愛宕社  火武須毘神(ほむすひのかみ)

image

image








鮎の御放流台



image



image



image








遥拝所




image


image


社務所には、このような神秘的な写真が置いてありました。
image













御朱印



image





ニコニコ私感です
大滝ダムに沈んだ村がみわたせる「ホテル杉の湯」で昼食

image


image


image


案内して頂いた南都銀行OB OGからなる「ナント なら応援団」のご尽力のおかげで、とてもご丁寧な対応をして頂きました.

山奥のホテルとは思えない程、手入れ管理されており、職員の方々の対応が素晴らしかったです。なんといっても食事が最高に美味しかったですよニコニコ
バスツアーではなかなかこういったお食事は頂けませんからね
一泊してゆっくり過ごしたいホテルでしたニコニコ

そうそう、奈良に行ったら柿の葉寿司をよく食べるのですが、この柿の葉が大手会社では中国産らしいです。なんで?柿の葉ってそこらへんに落ちているのに中国産を利用するの?

最後まで呼んで頂き感謝です。






神社・お寺巡り ブログランキングへ


にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村

芳瑩(ほうえい)さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス