私たちの住む世界は、あらゆるものが循環し、その情報のやり取りから、物質が作られています。このバランスを創り出しているのが、土壌細菌が大きな役割を果たしています。


第2の脳「腸」が、人に必要な物質を提供する腸内細菌の働きについて、目からウロコの一冊。

現在の研究システムの中では、大学でも研究、人件費を賄うために、企業からの委託、寄付なしには難しいところがあり、それが研究の方向性にも影響を及ぼしている実情がある。

面白いのは、著者の土壌・腸内細菌研究家の佐々木氏は、元メディアコンテンツ制作の仕事をしていて、取材の中でであった牛用の補助飼料「発酵オカラ」を食べたことで、長年あらゆる薬を試しながらも患っていた重度の痔が3日で出血が止まり、1月後には完治してしまった体験から、細菌の研究に進むきっかけになったこと。

本の中で、なかなか書けない内容はQRコードで、youtubeで動画が紹介されていますが、硝酸態窒素、ミツバチの巣箱やしいたけの青かびなどの土壌菌対策は、再生が出来ないようになってしまっています。

まぁ、それほど有効だということでしょう。



私たちの口からお尻の穴までの内側から外側、すべてが常在菌が体にバリアを張り、病原菌から防いでいます。

腸内では癌に対抗する免疫と、アレルギーに対抗する免疫刺激物質を作っていて、腸内細菌がビタミンやアミノ酸をも作っています。

腸内細菌にとって、腸の中が、温度、湿度が最高の状態で、ご飯が自動的に送り込まれてくる最高の場所です。

どの季節でも、一定の過ごしやすい温度、湿度を保って、宿主が健康で動き回り、食物を採取、確保してくれることで、腸内細菌は、宿主の体中で必要な物質を提供する。これが腸内細菌と私たちとの共生関係です。

・お肉やお豆腐などは、腸のタンパク質分解菌群が腸アミノ酸に変換

・お野菜は、腸のセルロース分解菌群が、ビタミンひ変換

・お米は、腸のデンプン分解菌群が、でんぷんから糖に変換

・脂質は、油脂分解菌群がコレステロール(細胞膜生成に必要)やエネルギーに変換

・ミネラルは、細胞群ミネラル生成を経て、腸がミネラルを取り込みやすく変換

腸内細菌の分泌するものが、ビタミンであったりアミノ酸であったり、ミネラルであったりするわけです。

日本人の中には、欧米人にいない腸内細菌がいます。それは、改装分解するために必要な最近です。海に囲まれた土地に住む日本人の祖先が、波打ち際に大量の改装を見て、これが食べられれば生き続けられると考え、それまでは食べてこなかった海藻食べてみたのではないでしょうか。

日本人の中には、欧米人にいない腸内細菌がいます。それは、海藻を分解するために必要な細菌です。

海に囲まれた土地に住む日本人の祖先が、波打ち際に大量の海藻を見て、これが食べられれば生き続けられると考え、それまでは食べてこなかった海藻を食べてみたのではないでしょうか。

気候や風土により、また人の移動により、腸内細菌も入れ替わり変化していきます。

不耕起栽培すら、人が関わると自然ではなくなる。動物が通り、そこで死んだりうんちをしたり、虫が死んだりしたら、そこに細菌の餌があるので、様々な細菌が集まり、有機物を分解して、植物に必要な微量ミネラルまで使っている、土壌細菌のバランスが崩れる。

転記はここまで。

不耕起栽培が最近では増えていますが、防護柵なしでは、野生動物に根こそぎ食べられてしまう実情があります。 そこにも土壌細菌資料が有効なようです。

それを超えて、動物の意識とやり取りをして、被害を少なくしている方もFBでは見かけますが、そこまで辿り着くのは、私たちの精神も、拡大していく必要がありますね。いずれは、その道を辿ることになるのでしょうけれど。