昨日の5月20日(日)をもって｢テーラー渡辺･東大前店｣の営業を終了いたしました｡
このショップが出来たのは､｢1964年昭和39年｣の
確か････8月あたりだったような記憶です。
1964年というと｢東京オリンピック｣が開催した年です｡
このお店の歴史｡
私の父は福島県会津若松出身。
戦争の頃は｢海軍航空隊の整備士｣だったそうです｡
戦地から帰ってきて､家業の｢テーラー｣を継いで､東京で一旗揚げようと東京に上京｡
文京区の東京大学･本郷の近く｡
現在の｢向丘｣に土地を購入し家を建てました｡
当初は木造立てでした｡
｢いつか東京で3階建てのビルを建てるのだ｣｡という夢を描いて､建てたのが今のビル｡
1964年というとちょうど映画の｢3丁目の夕日｣そのものでした｡
当時は周りの家は平屋の一階かせいぜい2階建て｡
建て直した当時､私は小学校の2年生｡
当時3階建ての家は珍しかったようです｡
小学校内ではちょっとした話題で｢渡辺んちの家が3階建てを建てたんだってさ｣｡と家が有名になって私もとっても自慢の家でした｡
3階建ての屋上からは周りは1階建てか2階建てなので東西南北､パノラマのようで天気が良くて､空気が良いと夕方になると遠くから､赤い富士山が見えてたほどの眺めの良い家でした｡
東京オリンピックの､航空自衛隊｢ブルーインパルス｣の空に描いた五輪の輪は屋上から見えていた記憶があります｡
現在の景色は周りにビルが建ち並び､風景が一転して全然変わりました｡
店の中は殆どその当時と変わらないです｡
店内設計のデザインは昭和39年のお店にしちゃ､けっこう最先端だったんじゃないかな｡
ちっちゃくて可愛い､約6坪の店内｡
｢テーラー業｣を継いで38年間｡
このお店内で沢山のお客様と出会い､そして洋服をご提供させていただきました｡
お客様方に今回の｢お店の移転｣のお話しをすると､すごく残念がってくれて､半数以上のお客様は､｢このお店､無駄がなくて結構気に入っていたんだけれどな････｡
夜に来店すると渡辺さんのお店は｢山小屋風｣で､たとえで言うと『長い間山道を歩いていると遠くから温かい明かりがついている山小屋が見えているようで』｡とっても気に入っていたんだけれどな～｣なんてお客様が言ってくれてとっても嬉しくて､ありがたいです｡
お客様にお見せしていた熱帯魚の｢グッピー｣｡
私は熱帯魚は小学校6年生の頃から飼い始め､今年で約50年｡
半世紀飼ってるんだね～｡
このグッピーも移動｡
写真下の当時中古で買った､製造して50年以上経っている骨董品並みの｢ダイキン｣のクーラー｡
古いけれども動くんですよ｡
動くけれども古いからものすご～く音が大きくて､当時除湿機能が無いので動かすとクーラー自体から水がしたたり落ちて､まるでクーラーが汗をかいているみたい｡
写真上のクーラーを交換した際に､外そうとしましたが結構ディスプレーに壁と馴染んでいるので無理して外そうとしませんでした｡
見た目､結構いい感じ見えるでしょ｡
お客様も｢このクーラー､ノスタルジックでお洒落～｣と言ってくれてました｡
本日､このお店が終わるし､先月父も亡くなって､私自身とっても､感慨深いです｡
自分で決心したんだけれど､とっても寂しいな｡
このお店が出来て､約53年間｡
｢テーラー渡辺・東大前店｣を長い間愛してくれて誠にありがとうございました｡
それではみなさま｢テーラー渡辺･駒込店｣で
お会いしましょう～
スペシャルプライスの詳しい事はhttp://www.tailorwatanabe.com/special-price.html
2016年フリーペーパー｢rojiroji｣に当店が掲載されました｡No.１詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/144935146801/tailor-watanabe-order
2016年フリーペーパー｢rojiroji｣に当店が掲載されました｡No.2詳しい事はこちらまでhttps://rojiroji-blog.tumblr.com/post/147790642911/tailor-watanabe-fitting
2015年｢ミスターパートナー｣に当店が掲載されました｡
詳しい事はこちらまでhttp://www.tailorwatanabe.com/category1/mepartnertailorwatanabe.html
｢日刊ゲンダイ｣に｢めっけもんはテーラー渡辺｣で誌面に掲載されました｡http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/156410
テーラー渡辺ホームページ(渡辺弘行)
http://www.tailorwatanabe.com/index.html
