4月8日
●午前中にキューフンに行くことに。
「千と千尋の神隠し」のモデルにもなった建物があるということで、台北行きを決めた時から楽しみにしていた。
ローカル鉄道を使っていくかバスで行くか?
ローカル鉄道で行って猫村で途中下車し、愛ちゃんへ猫グッズを買う。
そういう案も考えたが、鉄道の便数が少なく、これだと一日がかりなるので止めた。
バスで行くことに。
泊まっているホテルの最寄り駅「南京復興駅」のすぐお隣の「忠孝復興駅」前からバスに乗る。
9時20分頃出発。所要時間約1時間20分。運賃は100台湾ドルぐらい。日本円にして400円ぐらい。安い。
到着は11時頃。
到着してすぐに基山街(シーシャンジェ)を歩く。
くねくね曲がる細い道にお土産屋や飲食店が並んでいる。
軒先に「カオナシ」のお面が下がっていたので見ていると、そのお店の若い女性店主?が日本語で話しかけてきた。
「どこから来た?大阪?」⇒確かにこんな質問だったと思う。大阪からの観光客が多いのかもしれない。
「埼玉」(私)
「東京の近くか?」
「すぐ北の方。すぐ上」(私)
こんな調子で話しが盛り上がって、シャッターを押してもらい3人揃った写真も撮ってもらった。
お礼というほどでもないが、キューフンのお土産をそこで購入。
私はランタンのミニチュアを購入。確か200台湾ドルぐらいだったと思う。
当初愛ちゃんへのプレゼントのつもりが、他の人がランプの付属した光るランタンのミニチュアを購入していたので、愛ちゃんへのプレゼントではなく嫁さんのプレゼントに変更した。
≪ランタンのミニチュア≫
基山街(シーシャンジェ)をひととおり歩いた。
途中の喫茶店みたいなお店で生のマンゴージュースを飲む。
歩き始めた地点に戻りファミマで昼飯。私はサンドイッチみたいなおにぎり。
名前はわからない。
支払いは悠遊カードで。
5~10台湾ドルぐらい。
とにかく昼間からすごい人出だった。
日曜日だからかなと思ったが、どうやら4日から続く日本のゴールデンウィークみたいな連休の最終日で、そのせいで人出が凄かったらしい。
テレビの旅番組で紹介されることも多いので、予備知識として昼間の人出はそれほど多くはないと思っていた。
≪ホテルにあったカレンダー≫
人混みに疲れたので、台北市内に戻ることに。
ランドマークであり、よく写真や映像にも登場する阿妹茶楼(アーメイサーロウ)の場所などををきちんと確認して内部がどうなっているかなどを探索する気力もなくなってしまった。
もう一度行く機会があるなら、ローカル鉄道を使い一日がかりで訪ねるつもり。
帰りもバスで台北市内へ。午後1時半ごろにバスに乗る。
≪キューフンから望む太平洋、東シナ海≫
☆国立故宮博物館へ
台北市内に到着したのが、午後3時前。
国立故宮博物館が午後6時半まで開館しているというので、急きょ訪問することに。
地下鉄の士林という駅で下車して、バスで10分くらい。
さすがに国立だけあって建物は大きくて立派だし清潔だった。
掃除なども行き届いている感じだった。
目ぼしい展示物だけ見て、後はゆっくり休憩しようということで、「翆玉白菜」(白菜の彫り物)と「肉形石」(豚の角煮の彫り物)を中心に観覧。これらの国宝以外の展示物も多く見ることができて大満足。
観覧後は博物館1階のコーヒーショップでエスプレッソを注文。これもなかなか美味しかった。
6時過ぎには士林駅に戻る。
≪白菜の彫り物≫
☆夜は夜市へ
愛ちゃんが夜市へ行きたいと言っているという噂をどこからともなく聞いていて、滞在中は必ずどこかの夜市へ行くことにしていた。
故宮博物館へ行くバスの発着所になっている士林駅の近くに、士林観光夜市という夜市があるので、故宮博物館から戻ってすぐに行ってみる。
駅前なのですぐに行けると思っていたが、なかなかそれらしき雰囲気の通りにたどり着けない。
正確に言えばここが士林夜市なのかどうかわからなかったということ。
後からガイドブックを調べたら、いくつかの通りの複合体らしいので、幾つかの通りには行っていたのだと思う。
よく下調べしてから行くべきだったし、何より士林市場という看板が出ているからそれを目指して行くべきだった。
時間も6時台だったので、人出がまだまだ多くなかったからそれらしい雰囲気ではなかったか?
途中であきらめて、泊まっているホテルのある「南京復興駅」の近くの夜市へ。
名前は「遼寧街夜市」。
海鮮料理のレストランや屋台が並んでいる夜市らしい。
士林観光夜市を早めに切り上げたのも、実はこちらの夜市に期待していた部分があったからだが・・・。
「地球の歩き方」の熱炒(ルーチャオ)のコーナーの最初に出てくるお店、「ウーロー城活海鮮」というお店を探して「遼寧街夜市」へ。
お店はすぐ見つかった。
日本のグルメ番組でも何度か紹介されているらしい。
その番組に出演したタレントの顔写真が店の入り口に貼ってあった。
客引きらしいおじさんが、私たちが日本人らしい雰囲気をかもし出しているからか?
店の前で大声をかけてきた。
ふだんなら無視するのだが、入る店は決めて来たので吸い寄せられるように店内へ(笑)。
店の前には水槽があり、魚介類が泳いでいる。
料理の写真が大きく貼ってあるので中国語がわからなくても食べたいものは注文できる。
考える間もなく注文を聞いてくるので各自注文を入れる。
正式名はわからないが、イカの炒め物、アサリの炒め物、椎茸だったかの炒め物、そして私が注文したのがカニの炒め物。
店構えは広いが入り口にドアはなく、テーブル数は多いが基本的に規模を大きくしたような屋台を考えた方が良い。
私たちの座ったテーブルにはゴミ箱とティッシュペーパーがおかれている。
食べた殻や口を拭ったティッシュなどをどんどんゴミ箱に捨てながら食べる。
途中で取り皿が欲しいと店員に言ったが、持ってきてくれなかった。
ほかの店でも感じたことだが、取り皿の文化はあまりないかもしれない。
会計は3,300台湾ドル。台北に滞在中に3人で食べた夕食では最も高い部類。
私が注文したカニの炒めものが高額だったんだと、後から2人に責められた(笑)。
台北にいるときは、この店は私たち3人の中では評価は低かったが、日本に帰って来て考えるとなかなか美味しかったのではないか思いなおしている。
台湾の食の原型は屋台なのだし、熱炒(ルーチャオ)=炒め物はビールを飲みながら、わいわい騒ぎながら食べる料理なのだ。
店員のサービスが行き届いたレストランを考えていたら確かにがっかりするところがあるが、あれはあれで良いのだ。
ホテルの近くの店なので、歩いて帰った。