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★首相官邸
くらくらグマの策に沿って見滝原全体が守りを固めつつあったこの頃、財務省事務次官・茶ヶ谷栄治および見滝原からの首都派遣組は首相官邸に到着していた。
その茶ヶ谷から報告を受けていた総理大臣岸田マダオは首相補佐官である木原禎二が片腕を切断された件で激怒する。
「おのれタイホウめ!!
一国民の分際で我が招集に応じないばかりか首相名代とも言うべき木原を傷つけるとは身の程知らずも甚だしい!!」
「総理、お怒りはごもっともなれど木原君の暴走があったコトもまた事実。大事の前の小事なればここは堪えてくださいませ
「ぐぬぅぅぅ……」
「木原の暴走とは言うが、我々上級国民には何があろうと媚びへつらい従うのが一般国民の義務であり責務。しばし我慢はするがタイホウとやらはいずれこのメシア岸田マダオが権力でもって叩き潰す」
「よいか茶ヶ谷、お前はその為の策を練っておけ。確実に仕留める為のな」
「ぎょ……御意!!」
「それで……ここに派遣されてきた見滝原のバカどもはどこだ?」
「官邸入口のロビーで待たせてあります。もちろんマスコミは遠ざけてございます」
「うむ、良い配慮だ」
「マダ太郎、マダ太郎はいるか!?」
「なぁにぃパパ?」
「来たか我が長男……」
「岸田マダ太郎よ!!」
「マダ太郎、お前は入口ロビーに屯している見滝原のクズどもを第三会議室に案内しろ」
「うん、わかったよパパ。
第三会議室だね」
「よいかマダ太郎。私の長男たるお前はまさに総理大臣に等しい存在なのだ。そのコトをクズどもに理解させるべく振る舞えよ」
「任せてよパパ。
岸田家の前では土下座したくなるように全員を躾てきてあげるから」
「見滝原から来たクズどもか。
どんなマヌケたちか楽しみだなぁ」
「マダ太郎様、ご立派になられましたな」
「うむ。だがまだだ、まだまだだ」
「この私の正当なる後継者となる為には我がメシア道の達成に大いなる貢献が必要だ。
これはその為の第1歩なのだ」
「御意!!」