イベントバナー


「ん?」
「お玉、お前こんなトコで何やってんだ?
おやじさんのトコへ行ってやれよ」
「でき……ませんよ……
タイホウさん、直に見たでしょ……
おやじさんに必要なのはおゆう……
私じゃなくておゆうなの……」
「わかってた……私じゃ勝てないって……
それでも足掻いてきたけど……

やっぱり負けちゃった……」
「負けただなんてだれが決めた?」
「え……?」
「誰が決めたんだ?」
「いや、だって明らかに……」
「諦めたらそこで試合終了だよ。
女には究極の逆転技があるじゃないか。
妊娠……が!!」
「どんなに愛憎が入り乱れようとも、最後には妊娠した女が勝つ。特におやじさんみたいな責任感が強い男には絶対の威力を持つんだ」
「そんな究極の逆転技である妊娠を求め、貫き実行する力こそが強さだと、俺は思う
「……ッ!!」
「なぁんてな」
「そうか……そうですよね!!おゆうより先に妊娠すれば勝ちですよね!?代打逆転サヨナラ満塁ホームランですよね!?」
「え?いや、今のはジョーク……」
「妊娠行ってきます!!」
「いやだから今のイタリアンジョーク……ちょ、待っ……お玉ちゃああああん!?」
「おい若造……俺様の娘に何てコト吹き込みくさりやがってんだ?ぁあ!?」

「おゆう、今すぐそこをどきなさい!!」
「お玉!?」
「なぜここに!?」
「おやじさん、着床させましょう!!」
「ふざけるな!!それは私の役目だ!!」
「それなら1時間交替で勝負よ、おゆう!!」
「望むところだ!!」
「いや2人とも、私は重傷……」