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「おゆう……」
「…………」
「無事で……よかった……
本当に……よかった……」
「おやじ様……」
「それじゃ邪魔者は退散するかな」
「タイホウ君、世話になったね
「礼は言わんぞスケコマシ野郎」
「半泣きで廊下をうろちょろしてた分際で笑かすな」
「……ッ!!」
「いくら燃え上がっても結構だが病院内だからな。喘ぎ声はほどほどにしとけよお嬢ちゃん」
「帰れ!!
「まったく……スケコマシ野郎め…」
「ハッハッハ、彼らしいね」
「そんなコトよりおゆう……こちらへ来て顔をよく見せてくれないか?」
「し、しかし私は……おやじ様に逆らい勝手な行動を……」
「いいんだ」
「おゆう、君が倒れた時に気付いた。
君が私の傍らにいようとしたように、私も君に隣にいてほしかったのだ」
「なのに君を傷つけたくなくて、互いの気持ちをどこかで強がって否定していた。
だが今は違う。私は君が大切だからずっと側にいてほしい……そう思っているよ。
さぁ……おいで」