学校訪問の初日。


とりあえず、学校内を案内してもらいました。


学校内にある博物館。


ウズベキスタンの過ごし方


創始者と、歴代の校長、功労者の写真。

職員や生徒たちが作った伝統的な作品が展示されていた。


ウズベキスタンの過ごし方


まさか、ここで出会えるとは…



その中にあったツボなモノ。


トヨタの手押し車。


ウズベキスタンの過ごし方




でも、ヌクスらしいなぁと感じたものが、アラル海縮小を訴えるものや

まだ活気があったころのムイナクの町を描いたもの。


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


アラル海縮小に対しての問題意識がちゃんと伝わってきました。




その後、社会科教師による日本の歴史の授業。

こちらの学校の先生も生徒たちに分かりやすく補足してくれたりと

非常に協力的でした。


ウズベキスタンの過ごし方


主に授業を行ったのは8年生、9年生で、日本でいう中学2、3年の

子どもたち。


行われた授業は安土桃山時代~江戸時代、明治時代。


本能寺の変、踏絵、鎖国、伊藤博文、日露戦争など…


面白かった一コマ。


ウズベキスタンの過ごし方


よく教科書で見る風刺画。


先生:この絵はなにを表していますか?

生徒:日本を紹介してる

    挨拶してる

    日本を差し出してる

    晩御飯何か聞いている…


ぷぷぷ。

もう完全に狙ってる答えやったけど、たまらなくなり爆笑…


ロシア人に「今日の晩御飯なんですか?」って聞いている日本人…


面白かったです。



今日はお昼時間に「サーカスが来る。歌を歌う犬がフランスから来る」

これは是非ということで、見に行きました。


目を輝かす子どもたち。


ウズベキスタンの過ごし方


ジャグラー&手品師の男二人と犬1匹のサーカス団。


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方


2歳半。たった1歳半で多くの芸を覚えた賢い♀のプードル。


それなりに見応えがありました。

でも、歌を歌う犬ってとこがね。

やっぱりひっかかりますよね。


曲に合わせて、「あうー。あうー」と遠吠えするだけのものでした。

それには子どもたちも「あ、そういうことね…」って雰囲気でした。


しかしながら、歓声で幕をおろし、最後はやっぱりディスコティカで〆。




そして、なによりも子どもたちを沸かせたのは、日本人の先生。

Hさん。


ウズベキスタンの過ごし方


子どもたちに、芸能人ばりにサインを求められていました。


いやー、面白い光景でした。





そして、お昼からは、日本文化紹介。


ウズベキスタンの過ごし方

この学校へ配属されたJOCVによる日本語講座が浸透して

どこへ行っても「こんにちは」とみんなが挨拶。


本当に求められてる存在なんだなぁって伝わった。

配属されて、たった2か月で子どもたち、


「むかーし、むかし。じいさんは山へ芝刈りに、ばあさんは川へ…」

「 雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナ…」


すごいの一言に尽きました。

うちよりも宮沢賢治知ってるなんて…



1日目の日本文化紹介は「折り紙」を。


ウズベキスタンの過ごし方


ウズベキスタンの過ごし方



みんな一生懸命に折ってました。

分かった子は隣の子に教えるという微笑ましい一面も。


出来上がりの「はい、ポーズ」


ウズベキスタンの過ごし方


気付きました?


なにかすこーしの違和感。


そうこの男の子、「女の子」なんです。


9人姉妹の末っ子。

自称他称「女の子」です。


友達からは「ぼらくず」「じぇーぶちか」と呼ばれていた。

距離を置く感じもなく、本人がそうだから周りも自然な感じで。


折り紙の色も「紫は嫌。ピンクちょうだいよ」と。


仕草の一つ一つが女の子で、自分のがさつな感じに気付かされる。


やっぱり、国に限らずいろんな人がいるのねーと一人妙に納得。



そんな1日目でした。































月・火曜とヌクスにある学校で社会科教師による歴史の授業&

日本文化紹介のお手伝いのため、ヌクスへ出張に行ってきました。


ヌクスは、任地ウルゲンチから北へ車で2時間ほどのところ。


ウズベクという国の一部なんですが、カラカルパクスタンという国。


よく分かりませんね、はい。


ウズベクのカリモフ大統領が、カラカラパクの大統領を選任するという。


土地柄、人々はカラパク語、カザフ語、ウズ語、ロシア語を話しています。



まぁ、お手伝いという軽い気持ちで行ったので、前日はプチ観光も。



聖人が眠る近くに自分も眠りたいということで出来た墓地群。

ほんとに広大な土地にみっちりをお墓が密集しています。



ウズベキスタンの過ごし方

↑うまく見えないねぇ。


このあたりを統治していた有力者の娘ナズルムハンは、モスク作りの

職人と恋におちます。

しかし、身分の違いもあり、それを許さなかった父。


結ばれない二人はナズルムハンとその恋人はこの塔の上から、

投身自殺をはかった。

四角で囲んであるところに落ちたとか…


ウズベキスタンの過ごし方


ナズルムハンを護衛していた人も一緒に葬られ、3人でこのお墓に

眠っているそうです。




その父のお墓。

なんでも手足が伸びる病気だったらしく、ながーーーーいお墓です。

7人も奥さんがいたらしい。


ウズベキスタンの過ごし方


長すぎ…



ウズベクはイスラム教。土葬が基本です。


最近は墓石にいろいろ彫るみたいですが、在りし日の姿が

リアルに彫刻されています。


大小ある遺体を運ぶための木材。

朽ちたお墓はところどころ穴が開いている。


ウズベキスタンの過ごし方



コワイことはないけど、なんかそわそわする…



そして賽の河原のような風景。


ウズベキスタンの過ごし方


恐る恐る聞いてみるものの、これは願掛けの積み石らしい。


ということで、自分もメドレセ前で願掛けてきた。


ウズベキスタンの過ごし方



↓ワタシの願い

ウズベキスタンの過ごし方




霊の存在、魂の存在の存在がないイスラム教。


家族が亡くなってから、お墓へお参りに来るのは年に1度。


亡くなった人への執着は日本と比べると強くないようです。

なので、お墓の手入れというものもなく、歩いている地面すら

誰かが埋められたあとでした。






その後、トルクメニスタンとの国境へ。


ウズベキスタンの過ごし方


近くの地元住民が買い出しに行くぐらいの感じで、

そんなに厳重体勢でもなかったです。




お天気があまり良くなく、ぬかるんだ坂道。

やっぱりこうなりますよね…


ウズベキスタンの過ごし方




学校訪問①、②へ続く。




















今年のウズの冬は暖冬です。

1月なのに寒くない。


そりゃー、ガスはつけてますけど、年末にあった限りなく寒い日を

除いては、まぁ安心して生活できてます。



先週からの1週間、やっぱり嬉しいことと、腹立つことの波があって

精神的に疲れてます。


ウズの人、計画性がないので、些細なことで人をふりまわすし、

ちょっとしたことなのに、心のふり幅が大きくて疲れる。


この前充電した「心の余裕」は、早くも切れてしまいそう…



嬉しいこと。


自分が絶対に合併症を出さずにICUから出すと決めた患者さん。

頑張って担当看護師に指導しながら、ケアしました。

その甲斐もあってか、ドクターが望む以上に良くなり、

先日無事に一般病棟にうつることができました。


担当ドクターからもお礼の一言と、看護師や看護師長に

「あけみから多くのことを学ぶ必要があるよ」と言ってくれた。


これは看護師としても、ボランティアとしても嬉しい出来事だった。


【看護師と一緒に患者を看る】


これは看護師にもよるけど、結構学んでくれます。

一緒に患者を看て、大変な思いをしたり、嬉しい思いをすることで、

自分の話をよく聞いてくれるし、患者をちゃんと看ようとする。


自分も毎日同じ患者を看るので、状態把握もできます。


VAPの話とか、新しい話題にはドクターも食いつくので、

ドクター、受け持ち看護師、自分、はたまた患者など

みんなでいろいろ話することもあります。


そして、指導したことを守ってるのを実際に感じれるし、

自分から「あけみが教えてくれた通りにしたの」と、見せてくれる。


活動の華やかさはないけど、これはこれで浸透してると思う。




腹立つこと。


今週からリータ看護部長が療養から戻ってきたので、

挨拶に行って、今後の活動のことについていろいろ話しました。


看護部長は、看護過程の指導と看護ケアの指導を望んでいるので、

これに応えたい。


だが、看護過程については師長クラスや下のスタッフは望んでいない。

よく知らないことを始めるのだから、そうでしょう。

でも、私は説明する責任がある。



だから、セミナーの資料作ってます。

併せて看護ケアのパンフも作ってます。



ですが、なかにははっきり


「私たちの病棟には看護過程は必要ないわ」


「また看護計画表書くなら、書かない病棟に移りたい」


「あけみがICU誰も書かないって看護部長に言ったの?」


「日本の病院はこんなに記録ないんでしょ?だから時間が

あるのよ。私たちにはないわ」・・・


みんな言いたい放題です。




看護過程=記録 な形が浸透している以上、

看護過程=考え方 への変化は容易ではありません。



まぁ実際、記録もついてきますしね。

当たり前です。

患者の状態、看護師の判断を記事に残さずに、何してんの?

と言いたい。



好きにしてください。

私は必要だと思うことを、伝えるだけです。

やるかやらないかは自分らで決めてください。


そう心で思っても、人間なんでやっぱり腹が立ちます。



この病院がどれだけひどいか、ほかを知らないから比較しようがない。

はたまた比較したところで、頼れる病院が数少ないから、

現状に甘んじるしかない。

仕事に重きをおく価値観ではない。


ここに住んでる人にも、いろいろな思いがあると思う。


でも、患者を看ている以上は、やることはしっかりやってほしい。

ただそれだけなんですけどね。




これに加え、PC関係の仕事も加わり、ちょっとお疲れ気味です。

おまけに、頼まれて作った注意書きポスタ―のカラーコピーを頼まれ…


「データ渡してるんだから、自分で行ってください」と言ったものの、

「私、時間ないから行ってよー」と。


ウズ語の翻訳でお世話になるかもの人だからいいけど、

心に余裕がないのか、ちょっとカチンときた。

自分とこの看護師に最初に頼んで欲しい…


私はPC隊員ではありません。






あー、愚痴ってしまった…


なんかやる気の看護部長とやる気なしのスタッフ達に

挟まれたので、どっちの文句も聞いてて、しんどいです。



ウルゲンチ、マジオワッテル…





次は楽しいブログを書けるようにしたい。

来週はヌクスにある学校で、日本文化紹介のお手伝いに

行ってきます。


ヌクスで美味しいピッツァ食べて、充電してきます。