ご訪問ありがとうございます。

心理カウンセラーの井上太一です。

ぼくは心理カウンセラーとして、個々の相談者さんに対してカウンセリングやコーチングをおこなうほか、講義や研修などの場でいろいろとお伝えさせていただくこともあります。

会社組織など、大勢の人がいる環境でお尋ねすると、お困りごとのナンバーワンにあがるのが、決まって「人間関係」です。

 

 

 

人間関係と、みなさん何となく口にするのですが、

講義や研修では、この「人間関係」という、極めてざっくりとした四文字をもう少し深掘りしていくことから始めることが多いです。

 

対人コミュニケーションは、以下の2つから成り立っているように思います。

① 聞く

 

② 伝える

これはあくまでぼくの場合ですが、

伝えることに課題を感じているという方に、圧倒的に多く出会います。

 

 

 

たとえば、もう何十年も連れ添ったご夫婦であれば、何も言わなくても、相手の表情や、あるいは「悪いけど、アレしといてくれる?」なんていうひとことで相手の言いたいことを理解できてしまうケースもあるかもしれませんが、このレベルに到達するのは、至難の技といえましょう。

たとえ夫婦やパートナー、あるいは血を分けた肉親であろうとも、個々別々の、ひとりひとりの人なわけで、当然、価値観も違うわけです。

そんな相手が何を考えているかは、表情や「アレ」だけで100%理解するのは難しいと思われます。

つまり、感情や意思、疑問、欲求、要求などは(手話を含む)言葉で伝えないと、相手には伝わりません。

 

 

 

これを読んでくださっている方は、「そんなの当然だろう」とお思いかもしれませんが、

きちんと伝えていない、もしくは伝えられないことによるコミュニケーションエラーに、ぼくはこれまで本当に山のように出会ってきました。

じゃあ、なぜ伝えない・伝えられないのでしょうか?

ぼくが出会ったケースで多かったのが、以下のような答えです。

① 苦手な相手だったから

 

② 相手が忙しそうにしていたから

 

③ 自分のことで相手の時間を奪ってしまうのは申し訳ない

 

④ そんなことも分からないのか? と言われたくない

 

⑤ 相手に対して、つい委縮してしまう

 

⑥ 上司だから

 

⑦ 相手に依頼してやってもらうよりも、自分でやってしまったほうが早いから

 

たとえば、⑥の「上司だから」。

この場合は仕事上のコミュニケーションになるわけですが、相手が上司だから質問や反論ができないとなると、もう仕事が立ちゆかなくなってしまいますね。

上司だからこそ、質問や確認をすべきですよ。

 

 

コミュニケーションは、いわばキャッチボールのようなものです。

仮に指示を受けた業務について疑問があれば、質問・確認しないと先に進めません。

独自の判断に基づいて無理やり進めた業務には、おそらくミスがつきものです。ミスがあれば上司は「なぜ質問しなかったのか?」と、当然叱責するでしょう。

あまり考えたくはないですが、こんなことが繰り返されたとしたら、その人の評価は間違いなく下がります。

そうなってしまうと、中には自分を責める気持ちがわき上がって、自身を喪失してしまう人もいらっしゃると思います。

 

それが、他者に対して自分を卑下するような思考・行動につながってしまったとしたら……こんなに残念なことはありません。

 

 

 

そもそも、仕事は誰のためにしているのか?という、価値観やスタンスにも関連してくることですが、請け負った仕事は、やはりきっちり完遂したいですよね。

でも、現実には、上司に対して伝えられない人、上司と意思疎通できない人に多く出会います。

 

 

「伝えたいのに伝えられない」のみならず、

「伝えないことが無意識的な行動パターンとして固着しているケース」も、しばしば見受けますね。

 

たとえば、⑦の「相手に依頼してやってもらうよりも、自分でやってしまったほうが早いから」というケース。

 

これ、経験がある方も多いんじゃないでしょうか。

たとえば、職場に新人さんが入って来た。

不慣れなため、なにをするにも時間がかかって、ちょっともどかしい。

 

 

 

 

仕事を教えなくてはいけないことは分かってはいるものの、自分も多くの業務を抱えている状況で、いちいち教えていては時間がいくらあっても足りない→もう自分でやってしまったほうが早い…というわけですね。

 

 

こうした「くせ」が固着してしまった結果、

部下に仕事を依頼する・振ることそのものが苦手になってしまったという方にも、しばしば出会います。

じゃあ、こうしたくせは修復不可能なのかというと、そんなことは全くありません。

心理療法のアプローチで修正していけるものなんです。

 

 

自分1人で修正していける人は、いらっしゃると思います。

 

ただ、先ほど書いた「伝えないことが無意識的な行動パターンとして固着している」ケースは、おそらく最初はカウンセラーと一緒に取り組んでいったほうが、成果が早く出ると思います。

自分が意識していないことを、自分1人で扱っていくことは、なかなか難しいですからね。

 

 

では、今日はこのへんで。

お読みいただいて ありがとうございました。

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この記事を書いているのは…

井上 太一(いのうえ たいち)/心理カウンセラー

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