続きです
売主「最低入札額に届いていないため、10分後に2回目の入札を行います」
私「えええーーーー」
13億で入札、2番手とは4億以上の差をつけましたが最低入札額に届きませんでした
仲介の予想、競合15億・最低入札額12億、あてになりません
2社の担当者が携帯電話を持って会場からでていきました
この時の私は
・競合2社はこれ以上無理やろ、急に次に13億以上の札は用意できないやろ
・だったら、最低入札額はいくらや、ここでなんとかしたい
・でも、競合がいないなら・・・きざむか・・・
そんな事を考えてると、競合2社の担当が戻ってきて
競合2社「今回は、ここで降ります」
まあ、そうでしょう
ただ、2社は1回目の当社の入札額を知ってます、業界に1回目の入札額は流れるでしょう
ここで、当社が落とせないと・・・
売主「TAIさんは、どうされますか?」
私「続けます」
カバンから事前に準備していた封筒を取り出し、入札箱の中にいれます
売主「では、入札額を発表します、TAIさん、13億5千万、最低入札額に届いておりません、10分後に3回目の入札を開始します」
私の心の中『えええーーー、13億5千万でも駄目!!!』
思わず、声がでてしまいます
私「もうええでしょう」
13億5千で落ちない、こちらは限界に近い、おもわず地面師風のセリフがでてしまいます
ここで落とせなければどうなるか
可能性があるのは
・最低入札額での相対
・売主が再度鑑定評価をとり再入札
が考えられます
どちらにしても、今ある当社のアドバンテージ(今、札を入れれるのは当社だけ)はなくなります
再入札になったら、13億以上の目線で検討できるか、この物件の具体的な目安ができてしまいます
どうする、フルスイング15億の入札書も持ってます
ここでフルスイングするか・・・・
白紙の入札用紙をだし金額を記入、入札します
売主「では、入札額を発表します、TAIさん、13億6千万、最低入札額に届いておりません、入札は終了となります」
最後はバランスを取りました・・・やはり無理は禁物です・・・
・・・・・・
仲介「あっ、どうでしたか」
私「駄目だった」
仲介「えええーーー」
事の顛末について話をします
仲介「15億では難しかったですか」
私「欲しいは欲しい、ただ買えなくも損をしてるわけではない、15億だと当面がしんどくなる、ここが俺の限界や」
・・・・・・・
東京駅、敗北者が大阪に帰ります
券売機を操作し切符を購入しようとします
私「直近の便は混雑してるな」
(平日のお昼)
予約するのはグリーン車です、わがままですが可能ならば隣が空いてる方がいい
券売機を操作し、40分後の出発便で隣が空席の席を発見します
(40分先なので結構空席があります)
40分後の切符を購入し、新幹線に乗車
隣にゴリゴリのおっさんが新大阪まで座っていました
・・・・・・・
この物件は今後どうなるか
わかれば、またシリーズが復活します
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