緊迫の入札物件のお話④ | クワガタ・カブト ドタバタ親子日記と不動産管理 令和編

クワガタ・カブト ドタバタ親子日記と不動産管理 令和編

大阪を中心に不動産投資と管理を行っています。この10年以上は物件の購入ばかりで、管理物件と借り入れが激増。賃貸マンション・オフィス・店舗・倉庫など、約800の店子さん相手に毎日奮闘しています

入札の日の朝、朝食を食べながら色々と考えます

 

気持ちは弱気になってます

 

私「やっぱり15億は高すぎやろ、もっとバランスを取らないと」

 

私のいつものパターンです、高値から検討しリスクを考えていったん目線が下がります

 

これが5億以下の物件なら、それほど深刻になりません

 

今回は、15億を20年・金利2%で調達予定

 

この場合の毎月の返済は約825万になります

 

購入した物件を改装、リーシングを考えると賃料が入ってくるのが1年後

 

NOIの7千万は満室想定です

 

将来的には当社所有地と一体になって利益をうみますが、目先では経営に重くのしかかります

 

ある程度の気持ちを固めてホテルをでます

 

・・・・・・・

 

入札20分前、入札会場である先方の会社に到着

 

私「本日の入札に参加予定のTAIです」

 

受付「入館証をお渡しします、10分前にお声がけしますので座ってお待ち下さい」

 

仲介がきてました

 

仲介「TAIさん、金額は決められましたか」

 

私「まあまあ、それより他社はきてる?」

 

仲介「まだきてないですね」

 

心の隅では、参加は当社だけのパターンはないかなと思ってます

 

色んな人が出入りします

 

なんなんですかね、なんというか・・・

 

私「ああ、あれは競合ちゃうか」

 

不動産業者同士、なんというか匂いで分かります

 

仲介「そんな感じですね」

 

そして

 

私「あれもそうちゃうか」

 

仲介「そうですね、あれは○○社さんです」

 

転売屋さんです、買えればラッキーくらいの金額を入れてきます、そんなに強い札はでないと思います

 

受付「10分前になりましたので、15階の会議室にお上がりください」

 

仲介「ここで待ってます」

 

会場に入れるのは入札する会社だけ、仲介は入れません

 

・・・・・・・

 

会場に入ります、当社含めて3社が参加

 

売主の会社からは総務の方が5名来られて会場を仕切っています

 

売主「時間になりましたので、会場を施錠します」

 

会議室の扉しまります、緊張感が場を支配します

 

売主「では、入札の意志のある方は入札をお願いします」

 

私のカバンには色んなパターンの入札金額を書いた用紙をいれています、悩みましたが、そのうちの1通を入札箱にいれます

 

3社順番に入れていきます

 

売主「では、開札させていただきます、各社の入札金額を読み上げます」

(入札は税抜きの金額です)

 

ふぅ~、ここまで来ればどんな結果でも仕方ありません

 

売主「○○社(転売屋さん)、6億7千万」

 

私の心の中『えっ、それだけ、う~ん、隣地じゃないとそれくらいの評価しかでないか~』

 

売主「TAIさん(本当は会社名です)、13億」

 

入札額は13億です、最後にバランスを取りました

 

これで負けても仕方ありません、当社はこれまでもバランス重視で会社を運営してきました

 

売主「○○社(上場企業)、ハチ、」

 

私の心の中『えっ、八から始まった、80億、そんな馬鹿な』

 

売主「○○社(上場企業)、8億8千万」

 

私の心の中『ふぅ~、勝った~、やっぱり隣地所有は強い、というか開きが大きい高値入れすぎた、まあ他社さんは単独ならその評価かな』

 

仲介は上場企業は15億と言ってましたが、いい加減なもんです

 

安堵します、帰りは東京で美味しい物でも食べて帰ろうと思いました

 

売主「入札の結果を報告します」

 

売主さんに、今後よろしくお願いしますと挨拶する準備をしますが

 

売主「最低入札額に届いていないため、10分後に2回目の入札を行います」

 

私「えええーーーー」

 

他社にこれだけの差をつけたのに、届いていない、えええーーーー

 

私以外の2社の社員が携帯を持って会議室をでます

 

続きます

 

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