緊迫の入札物件のお話③ | クワガタ・カブト ドタバタ親子日記と不動産管理 令和編

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大阪を中心に不動産投資と管理を行っています。この10年以上は物件の購入ばかりで、管理物件と借り入れが激増。賃貸マンション・オフィス・店舗・倉庫など、約800の店子さん相手に毎日奮闘しています

入札間近、競合もなく無風かと思っていましたが

 

東証プライム上場企業が入札に参加するという情報が入ってきます

 

仲介「それと、最低入札額の設定がされました」

 

私「どういう形で入札は実施されますか」

 

仲介の説明を聞きます

 

・入札は公開で行います(場所は東京)

・当日持ち込み・郵送のどちらでも対応可

・最低入札額に達しない場合は、その場で再入札を実施

・再入札は3回まで実施可能

 

私「これは、俺が東京に行って対応した方がいいかな」

 

再入札になった場合、郵送では対応しきれなくなります

(1回目の入札状況により2回目の金額が変わります)

 

仲介「その方が確実です」

 

無風だと思っていた入札の雲行きが怪しくなります

 

私「課題は2つ、入札してくる相手の金額と最低入札額の金額の問題、ここは何か情報ある?」

 

仲介「両方ともさだかではありませんが・・・・」

 

ここからは想定になります

 

仲介は、入札の競争相手の金額は高めにいいます、理由は当社に高値で入札してもらった方が仲介手数料が稼げます

(仲介担当も個人の数字があるので高値で入札して欲しい)

 

最低入札額は経験値というか感覚になります、不動産鑑定評価は作成者しだいで高額になります

 

仲介の予想、競合は15億、最低入札額は12億

 

私「そこまでいきますか?」

 

NOIで7千万です、ここに運営時の修繕・返済などの負担がかかります

 

この収益だと15億の札入れだと赤字になります

 

当社で15億で購入の場合のシミュレーションしましたが、この物件単独ではずっと収益はマイナスになります

(今回は隣地ということと、当社の所有土地との収益を合計する計算をして事業計画を成り立たせています)

 

数字を聞きながら半信半疑です

 

仲介「どちらにせよ、悔いのないようにフルスイングでお願いします」

 

私「フルスイングね~」

 

不動産、収支を無視すれば買うのは簡単、あっという間に複数物件所有の大家になれますが

 

会社のバランスを取るのが難しい、最近の不動産業の利益構造が出口での売却益に頼りすぎな気がします

 

不動産運営の道中は色んな事があります、そこのリスクを過少評価してはいけません

(知らなかったは通じません)

 

・・・・・・・

 

入札の前日の夜、仕事終わりの私は東京に向かう新幹線に乗車、カバンには会社の実印を入れています

 

事前に用意した入札書は5千万刻みで12億から15億までのもの

 

当日の不測の事態も想定し白紙の入札書も用意します

 

この時点で入札金額は決め切れてません

 

現場の様子をみてどの札を出すか決めます

 

東京のビジネスホテルに到着

 

私「東京のホテル代は高いな~、これで3万か~」

 

翌日の事を考え、酒を飲まずに寝ます

 

入札はどうなるか・・・

 

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