vol.1018
わしの座右の銘というか持論で
人生プラスマイナス＝“０”で死ぬ
というのがある。
これは、このブログでも
さんざん説明してきたので
今日はあえて詳しい説明はしないけど
人生最後は、±で帳尻をあわせて
みんな“０”で死んでいく
だから、今がどん底だと思ったら
そのどん底を埋めるようなプラスがやって来て
最終的には帳尻を合わせる
こういう自然の摂理なんじゃけど
昨日、録画していたテレビで
わしらの年代だったら必ず見たと思う番組
『積木くずし』
あの当時、視聴率が４０％を超えるドラマじゃった。
この原作者 穂積 隆信という俳優さんのストーリーをやっていた。
ストーリーの内容は・・・
このドラマは全てが実話で
穂積隆信さんの娘が中学に入った頃からグレはじめ
酒にタバコにシンナーに・・・
この時代、校内暴力が横行していて
窓ガラスのない学校が普通じゃった時代。
そして、その娘も落ち着いてきたころ
この「積木くずし」という本を出筆した。
本はまたたく間に売れ
当時で２５０万分も売れ
すぐにドラマ化になった。
そして、驚異の４０％を超えるオバケドラマになった。
売れた本の印税や
親子でテレビに引っ張りだこになって
その当時相当稼いだんでしょうね・・・
ここまでで言えば
わしの『プラスマイナス“０”』理論がピッタリあてはまる。
しかし、この穂積家はここで終わらなかった。
この『積木くずし』と言うドラマで
穂積家の実態が世間に公表された形になり
張本人の娘が世間から指を刺されるようになった。
それに耐えきれず、立ち直っていた娘が
またまた、非行に走った。
最終的には覚醒剤にまで手を出し
実刑判決まで受けることになる。
そして、その当時
本も売れ、ドラマも大当たり
穂積家には、相当なお金が舞い込んだ。
しかしそれが元となり、夫婦は離婚。
奥さんと、娘が一緒に家を出て行った。
それからしばらくして
その元奥さんが自殺をしてしまったため
実の娘を穂積さんが引き取る形になった。
その時、娘は二十歳を超えていたんじゃったかな・・・
そして、穂積さんも再婚をしていた。
今振り返れば
この時期やっと我が家にも平和が訪れた
そんな感じじゃったらしい。
あれだけ非行に走った娘も
世の中の人のためになりたいと
介護の資格をとって介護士として頑張ろうとしていた矢先
娘の突然死 享年３５歳
あれから何年も立ち
今では再婚した奥さんと
ひっそりと暮らしていたが
その奥さんが脳卒中で倒れ
左半分が麻痺して動かなくなり
そこから、穂積さんの献身的な介護が始まる。
こんなストーリーです。
細かい所が多少違うかも知れんけど
おおむねあっていると思います。
穂積さんいわく
「自分の人生は呪われている！と思ったときもありました
でも、今までの体験があったから
こんなに優しくなったんだと思います。
今こうやって、女房の介護をしている時間が
僕の使命のように感じて、今、とても幸せです」
昨日の番組を見ながら
「この人の人生、壮絶じゃの～」っと
独り言が自然と口から出たくらい
ここまで、打ちのめさんでもええじゃないか！っとさえ思った。
でも、最後に夫婦で言われた
「今が最高に幸せです！」
っと言う言葉にも嘘はないようにも思う。
穂積隆信さん ７９歳
もうここからは、平坦な道であってほしい。
わしらも生きていく上で
色々な試練が降りかかってくるけど
冷静な目で見て
この穂積さんよりキツイ試練なんて
そうそう降りかかってこんような気がする。
人生プラスマイナス“０”で死ぬ
この時の、プラス要因とマイナス要因は
同じ事柄じゃないということ。
金で苦労した人に
金が舞い降りてきて
プラスマイナス“０”になるんじゃなく
金で苦労したから
人生観が変わって
今までとは違う人生を歩めるようになった。
そんなことじゃと思う。
まーどっちにしても
人間が悩みを抱えているその根源なんて
広い宇宙でからみれば
微粒子よりも小さい“ナノ”以下かもしれん。
たいしたことじゃないよ
頑張って乗り越えれば
必ず、なんらかの“プラス”がやって来るよ
ほんじゃまた
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