ｖｏｌ．９５７
先日、星野哲郎さんという
昭和を代表する作詞家の方が亡くなられた。
この星野哲郎さんという名前を聞いただけじゃ
誰のことかまったく分からんけど
「兄弟仁義｣
「函館の女」
「兄弟舟」
「三百六十五歩のマーチ」
「アンコ椿は恋の花」
「黄色いさくらんぼ」
「昔の名前で出ています」
「男はつらいよ」の映画の主題歌
などなど
みんな一度はカラオケで歌ったことのあるじゃろう曲の
作詞を担当された方じゃ。
先日、そんな偉大な先生の記事が新聞に載っていた。
「演歌は出だしの２行が勝負」
星野哲郎さんが残した言葉らしいが
その２行を聴いただけで
その情景が浮かんできて
その先が聴きたくなる
そんな絶妙な２行に全精力を費やしたらしい。
波の谷間に命の花が
ふたつ並んで咲いている
鳥羽一郎の「兄弟舟」の出だしの一文じゃけど
しけた大海原に乗り出す海の男達の
心意気が目に浮かびそうな歌詞じゃと思わん
こんな名曲を何曲も世に出している人でも
できた２行を奥さんに読んでもらって
欠点を探す。
そして、納得できるまで
何度も何度も手を加えて書き直す。
そうやって生み出した曲の数は４０００曲
そのうち、わしらが知っているような名曲は
どれくらいなんじゃろう・・・
よく分からんけど
１００曲くらいなんじゃないかな
と言うことは・・・
この出だし２行に全精力を注ぎ込んで
何度も何度も加筆して手直しして
やっとの思いで世に出しても
３０００曲以上は、そんなに売れていない
それくらいのもんじゃと言うこと。
そして、この星野さんの
「演歌は出だしの２行が勝負」
これは、わしらが日常遭遇している
沢山の情報のキャッチコピーにも言えることじゃと思う。
例えば、新聞の折込
まったく興味のない商材でも
「んんんっ
」っと
目を釘付けにするキャッチコピーってあるでしょ
あれと一緒です。
「んんんっ！？」っとなるから
その次が読みたくなるんです。
女性を対象にした
ファッション系の雑誌なんか
そんなコピーの宝庫でもある
雑誌のどこかに、必ず目を引くコピーが書いてある
こんなコピーも
読んでるわしらは何気なく読んでいても
雑誌の出版社の編集会議では
たった２行のコピーに
相当な時間をかけて手直しをしているんじゃと思う。
だから、何が言いたかったかというと
わしらが、世の中に発信しようとする
広告であったり、ホームページであったり・・・
とにかく、世の中の人に読んでもらおうと思うものは
最初の出だしが重要じゃってこと！
最初の２行で
今の苦痛を思い出したり
あなたの売りたい商品を使って
その苦痛が解消されている自分の情景が
目に浮かぶようじゃないとダメ！
ってこと
そして、やっとできたコピーも
世の中に出してしまえば
あの星野哲郎さんですら
４０００曲あっても、売れたのは一握りだけ・・・
わしらが、ちょっと考えたくらいの広告が
ぜんぜん当たらんかったくらい
当たり前のことかも知れん。
もう一度
自社の広告物やホームページなどの
出だしの２行で
お客さんの心をわしづかみにできているか
見直してみるといいかもよ。
ちなみに・・・
「そんなの自分で考えれないよ～」
っとおっしゃる方！
大丈夫
わしがおるじゃないですか
板坂 裕治郎
こんなこともできるんです！（クリックしたら大きくなるよ）
ほんじゃまた
＿■板坂裕治郎からのお願い■＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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