昨日読み終わりました。

 

簡単にいうと、婚約破棄の原因を作ったメアリィを毒殺したとエリノアが犯人にされます。状況、動機から考えても殺せるのは、エリノアしかいない。そこからポアロが解決していきます。

 

やはりというか、アガサ・クリスティーの凄いところは、ミステリーとしてももちろんですが、女性の嫉妬心の表現が非常に綺麗に描いてくれます。嫉妬心なんて、どす黒いようなイメージしかないのに。そしてどの女性も賢い。

 

ITで会社員を8年以上経験していると、女性の扱いが非常に低いなと感じることが多々あります。男性も賢い人はたくさんいますが、当たり前なのですが、女性も賢い人は多い。それを認識しているか否かで、表現方法は全く違ってきます。

 

そういうのも含めて、アガサ・クリスティー作品は読んでいて、好きなのかもしれません。もともとミステリーは、ミステリー作品の王道と思われる、コナン・ドイルのシャーロックホームズから入りました。今でも一番好きです。だけど、また違った魅力を放ち、ミステリー作品としてではなく、単純に感情の描き方が好きなのかもしれません。

 

無実にもかかわらず、拘束されてしまったら、私ならどうするんだろう。発狂してしまうかもしれない。なのに、エリノアは冷静です。そこもまた好きなポイントです。いつも頭を働かせており、疲れ切ってしまっても物事を進めていく強さ、本当にすごいです。

 

そして、信じるのではなく、愛しているからこそ、動けるピーターという医師。彼も好きです。

信じるよりも愛が上なんですね。

 

そこも面白かった。

ぜひ読んでいただければと思います。