道ばたに咲いた薄いオレンジの花。
ひなげし。
ポピーとも呼ばれている花。
風にゆらゆら。
薄紙のようにペラペラの花びら。
向こう側が透けて見えそう。
世界中に咲いていてスペインでは 「アマポーラ」。
フランスでは 「コクリコ」の名で呼ばれる。
虞美人草という別名もある。
三国志の時代、楚国の武将 項羽には、虞姫(ぐひ)とい美しい妻がいたが、敵対している漢の国が攻め込んできた際、虞姫は項羽の足手まといにならないよう、自害してしまう。
その虞姫の亡骸のそばに、ヒナゲシの花が咲いていたことから、虞美人草と言われるようになったとか。
ちょっとはかない由来の花の名。
自分にとっては、「丘の上 ひなげしの 花が~」という歌の方がなじみがある。
好きだったなぁ、懐かしい、あの歌。
あれも、ちょっと悲しい恋の歌だったけど。