180手の大熱戦でしたが、二転三転の大激戦の末、挑戦者の伊藤女流三段に凱歌が上がり、里見女流名人は2連敗でカド番に追い込まれてしまいました。状況は厳しくなりましたが、次からも一局ずつベストを尽くして戦ってくれることでしょうから、あまり勝ち負けを気にしすぎずに次局も応援を頑張るのみ。
今日は里見さんが先手で予想通り中飛車志向の出だし。伊藤さんは堂々と相振り飛車を選択し、里見玉がすかさず左に動いて、西山さんと戦った女流王座戦第3局と似た形になりました。このような展開の序盤戦は里見さんの方が経験量で上回ってるので選びにくいのではと思いましたが、伊藤さんも十分研究準備をしてきたという様子で、序盤はむしろ消費時間を使わず堂々と、自信ありという感じが伺えました。
中盤に入る辺りで、飛車と銀銀の二枚替えで突っ込み、やや強引だったかのようなことを、里見さんも終局直後のYouTube放送でも言われていました。その後、局面は大混戦でしたが、モバイル中継の評価％の値は結構大きめに出る気がします。それでも粘りの受けから詰む詰まないの読み合いとなれば、里見さんに一日の長があると思われたのですが、最後もうひとつ読みに冴が無かったというか、あるいは伊藤さんが踏ん張って頑張ったというのか、勝ち切ることが出来ませんでした。YouTube放送ではその辺についても出来が今一つだったようなことを言われていました。終盤戦は伊藤さんの方が先に（122手目から）1分将棋に入っており、里見さんの方がやや時間を残していたので、勝ちパターンに入っていたような気がしたのですが...、勝負は下駄を履くまで分からない。
第3局は2週間後の2月6日、千葉県野田市で行われます。（大盤解説会はやっぱりコロナで中止だろうか？）一戦必勝。一つ返せば流れが変わる可能性も大いにあると信じています。里見さん、頑張れ～
まずは今日は大熱戦でしたので
、里見さんも、伊藤さんもゆっくりお休みくださいませ。
、里見さんも、伊藤さんもゆっくりお休みくださいませ。