[将棋]考えることと覚えること | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 藤井聡太四段負けてしまいましたね。でも、29連勝という新記録を達成して大人も含めて日本中の人達に元気を与えてもらいました。特に将棋をやっている子供たちへのプラスの影響効果は計り知れないですね。藤井さんが50年に一人くらいの逸材だと思っていたのが、数年後にまた同じくらいのスーパースターがひょっとしたら出てくるのかもと思いますし、少しフィーバーが収まって、藤井さんが明日からまた地道に将棋に取り組まれる環境に近づけばその方が良いのではとも思ったりします。何と言っても、まだルーキーイヤーですから。それに29連勝の時、29と将棋の駒で書かれたボードを渡されてにっこりほほ笑む藤井四段と報道されましたが、本当は大人にボードを渡されて笑顔を強要された藤井四段というのが実態でしたから。嫌な顔を見せずに対応されていましたが、流石に疲れていたように見えましたし。。。

 で、さておき私はなんだかんだで森先生の寄せの本を読み終えました。必死問題の本には初めて取り組んだのですが、詰将棋と違って、3手必死や5手必死の場合、王手か詰ろを継続して必死まで進めるというのに慣れずに途中何を考えているんだか分からなくなりそうでした。一手問題なら単純明快なのですが。全問正解と言う訳にはいきませんでしたが(しかも今日読み終えたばかりなので分かりませんが)感覚的には詰将棋よりも終わった問題の答えを覚えているような気がします。手筋って感じだからでしょうか?詰将棋は若干トリッキーな手順が有るので(必死問題の場合でも有るとは言え)、それはそれで単発の必殺技をその時はなるほどと思っても、身に沁みて自分の中に取り込んだというようにはならなく思ったり。ただ似たような駒捨てとか玉の追い詰め場所とかそういう、もう少し大きな概念で類似問題を複数こなすと身に付くのかなとか思ったりしています。

 将棋の勉強法はやっぱり語学学習とかなり似ている気がします。英会話なんかも、文法(定跡)、単語力(手筋)、リスニング(棋譜並べ)、問題集(詰将棋、次の一手)、会話力(対局)という感じで。それと、勉強・準備という段階では、結局、自分の頭で考えることと覚えてしまえば良いこと(というか覚えないと仕方ないこと)が有って、ある程度は覚えないと考えられないってことになりそうです。下手の考え休むに似たりとか言われますし。花村九段の本によると、定跡など覚えても(すぐ外れてしまうので)役に立たないので、上達法はコーヒー1杯で良いから賭け将棋で本気になって指すこと、ただし駒落ちだけは定跡が良く出来ているから覚えなさいと書かれている。実戦をこなさないと力技というか、実力が身に付かないよということだと思われる。ただ、筋に明るい人はそれで良いとしても、筋悪な人は(アマチュアの場合、大抵の人はレベルの差はあれそうなる気もしますが)筋の悪さをひたすら固めてしまうだけのように思わなくもなく。

 あんまり(と言うか全然)考えがまとまっていませんが、考えるにせよ覚えるにせよ、結論は習うより慣れろですかね。(無理矢理感有りますが。。。)なんで、こんなことを書いているかというと、詰将棋をあんなに一生懸命解いたのに答えを覚えていないことに(それなりに)愕然として、普通は必至に考えたことは覚えているもんだろうとか思うものの、そうではないのかと落胆し、なんとか納得できる理由を見出したいと思って。英単語も20回(人によって違うかもしれませんが)見ると覚えるっていうから。。でも20回もおんなじ問題解くのはかったるいけど。

 日曜日もそろそろ終わりですね。そう言えば今日のNHK杯ではプロ棋戦では珍しく、王手竜取りなんてシーンが有って、菅井七段が逆転勝ちでした。振り飛車党の人が勝ち残るのは嬉しいですね。(とは言え、王位戦では羽生さん応援になっちゃいますが。。。)