それから、数日かけてやや持ち直したようなオット。仕事も少しはやっている。

寿司を持って桜花見に行きたいと行ったのに、お前に無視された」とか、夕食の支度が遅くなった日にあからさまに苛つくとか、そういう些細な不機嫌はあったけれど、10日間ほどはおおむね普通っぽく過ごしていた。


その日も朝から、久しぶりに仕事をしていた。やっと、本腰を入れてくれるのかな。調子が戻ってきたんだろうかと、思っていた。

ワタシは昼から病院歯医者へ行く予定があり、その前に済ませたい用事もあったので昼前に家を出る。そして夕方戻ってきたとき、オットはちょっとくたびれていた。なんとなくしんどそうだ。でも、このときはその程度だった。

それから台所で本を読んでいたよう。私は、PCに向かって仕事をしたり、ちょっと休憩に趣味のサイトを見たりしていた。運悪く、趣味のサイトを見ているときにオットが上がってきたんだけれど、別に何も言われなかった。あせる


それから夜になり、いつもより遅めに散歩へ出かけたオット。戻ってきたのは8時前だった。 いつもなら、ここで食事の支度をするんだけれど、なんやかんやでまだ仕事が終わっていないワタシ。慌てて片付けていると、台所で音がする。どうやら降りてこないワタシに業を煮やし、食事の用意をしてくれているよう。


8時45分ぐらいに降りてゆくと、オットはムッとした表情で腰かけていた

ヤバッ。プンプン

大慌てで残りの支度をし、テーブルに並べる。しかし時すでに遅し。なく

オットの顔はめちゃめちゃ険しくなっていた。体中から「オレは不機嫌だ」オーラを発散している。ドンッ

そして「お待たせしてゴメン。用意してくれてありがとう」と言っても返事もしない。結局、無言のままそそくさと食事を済ませ、自分の食器だけ流しに持って行って洗い、憮然とタバコタバコを吸う。こうなると、万事休す。

しかし、ワタシがちょっと遅くなったぐらいで、どうしてそこまで怒らなきゃいけないのか。自分が知人と会って連絡もせずに帰ってこなかったり、自分の都合で食事が遅れたりしても当然みたいな顔をするのに。


じたばたしてもしょうがないので、ワタシはそのままゆっくりテレビを見ながら食べていた。と、オットは立ち上がって風呂場へ向かった。同時に、電話電話が鳴る。

出ると、お義母さんからだった

このごろお義父さんがちっともおかずを食べず、漬物でご飯ばかり食べるので血糖値が急上昇し、緊急入院したらしい。とはいえ命に別状はなく、家にいると栄養が偏ったままになるので、その調整のために入院させられたよう。全く、子供みたいだ。ってところが、オットはお義父さんそっくりふたご座


「オットは元気にしてる?」と聞かれたので、ちょっと待ってくださいと、オットを呼びに行った。しかしオットはまだ服を脱いでいなかったのに「オレは風呂に入るんだよむかっ」と、電話に出ない。

しょうがないので「すいません、お風呂に入っちゃったみたいで」とお茶を濁しておいた。「まぁなんとかやっていますけれど、昨秋にまたケガをしてからあちこち痛いみたいで、仕事をしていなくて」と、ワタシ。たぶんお義母さんに、仕送りが滞っている理由を言ってなかったんだろう。お義母さんはこれで理解したようで、「そう・・・」

後は自分の近況とお義姉さんの近況を言っただけで、電話は切れた。


オットが風呂から上がってきたので「お義父さん、入院したみたいよ」と、今聞いたことを伝える。しかし、オットは無言。相変わらず険しい表情のまま、寝室へ上がって寝てしまった。ぐぅぐぅ

翌朝は普通に起きて散歩へ行ったけれど、帰ってすぐどこかへ出かける。昼に戻ってきて昼食を作って食べ、しばらく読書していたかと思えば昼寝。相変わらず顔は険しいまま、不機嫌モード全開だメラメラ



オットが外出中に、新しい仕事になりそうな電話がかかってきていた。「ありがとうございます。ただいま出かけておりますので、戻りしだい折り返します」と返事をしておいたワタシ。昼にオットへ詳細を伝えてメモ伝言メモを渡したんだけれど、いつまで経っても電話をかけない。数時間後に「もう電話をした?」と聞いても「まだだっ」とムッとした顔で答えただけ。

家で不機嫌なのは、理由があるからだろう。それを体中で表現しているのだ。が、他所の人には全く関係ない話で、しかもひょっとしたらありがたい用件かもしれないのに。オットはそうやって、ビジネスチャンスを逃がすのだろうか。

結局、電話はしなかった模様。

こういうオットを見ていると、本当に腹が立ってくる。うんち

たとえば、ワタシが外出中にワタシへの電話がかかってきたなら、オットはうるさいほど「もう電話をしたか」と確認する。しかし自分が反対の立場になると、よほど機嫌の良いとき以外は無視するのだ。運良く、また向こうからかかってきたときに居れば、「ちょっとバタバタしていまして」なぁんて受け答えをしている。

オットの、こういう横着さが大嫌いだ。仕事に口出しをしたくはないが、そうやって偉そうに待ってる場合じゃないだろうと思うのだが。んーん


この日、ワタシは趣味の習い事があった。昨日の今日だけに、帰ってから食事の支度をするとまた9時ごろになってしまう。だから早めに下ごしらえをして、風呂も洗って出かけた。オットは、ワタシが出かけるちょっと前に起き出し、パソコンで赤バイクバイクのサイトを見ていた。表情は硬いままだ。


この様子じゃ、また食事もせずに酒を飲んで不貞寝してるんじゃないだろうか・・・そう思って戻ると、オットはまだパソコンPCの前にいた。犬の散歩にも行っていない。

じゃあワタシが散歩へ行ってくるから、その間にお風呂へ入っておいて

待ちかねるしっぽフリフリ犬を散歩へ連れ出す。


40分ほどして帰宅・・・・・オットはまだ、PCの前にいてバイクの品定めをしていた。風呂にも入った様子がない。

ムッとしたが、ここでイヤミの一つでも言おうものなら結果は目に見えている。だから黙って着替えを風呂場へ下ろし、犬にご飯をやって食事の支度をする。はらわたは煮えくりかえっていたがパンチ!


そうこうするうち、ようやく台所へ降りてきたオット。もう9時を過ぎている。

平然と座るオットは、どう見ても昨日のワタシに対して仕返しをしているように見える。

そうやって、すっきりするとも思えないんだけれど。客観的に見れば、どんなに自分が情けないことをしているか、気付きそうなものなのに。そしてまた無言で食事を済ませ、この日は風呂にも入らず、すぐ寝室へ上がって爆睡。

よく寝るよ、全く。



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