エアコンを付けるだなんて、時間もお金もかかる。我が家の構造から言って、たいへんな手間と金額を要するんだから。すぐさまできることじゃない。
でも部屋を替えて涼しいところで寝るのは、今すぐできることだ。そういう、すぐできて快適になることを提案して即実行してるのに、どうしてそれを喜んでくれないか
おかげでよく寝られるよ、って機嫌良くなればワタシはそのほうがありがたいし、いつまでも仏頂面されるほうが扇風機の部屋で寝るより何倍も辛い。
ところが、オットの思惑とはかみ合わない
[ムリだよ、お金ないもん。真夏は2ヵ月ぐらいのことなんだから、ガマンできるじゃん。てか、本は台所じゃなく、寝室でエアコンをかけて読めばいいじゃない。夜も、ワタシがずっと4畳半で寝れば済むことじゃない」
そう答えるとオットは
「台所も暑いし、廊下のイスに座ってたら蚊に刺される。だから4畳半だけじゃなく1階も不快なんだよ。そういうところを快適にしようって言ってるのに、お前はオレの言葉には聞く耳を持たないんだな。家の修理は即決で頼んだクセに、オレが家を快適にしようっていうのは却下するんだな」
つい先だって、我が家は外壁を少し直した。でもそれは放っておくと酷くなるからで、これからの季節の豪雨や台風に備え、できるだけ早いうちに手を打たねばならなかったから。
やむを得ないことなので、エアコンとは全然レベルの違う話だ。
「お前はそうやって、オレの提案は無視するんだ。オレの意見は聞けないんだよ
今、その場しのぎで部屋を替えたって、台所や4畳半が暑かったり蚊が来るのは解消しないじゃないか。いつもいつも、お前は自分の意見だけを押し通そうとするんだ」
来ましたよーーーーまた、ワタシのせいだ
そもそもオットと別の部屋で寝てるのだって、元はと言えばオットのイビキがひどくて寝られない。だからイビキ用のマウスピースを着けてくれるように頼んだら
「イビキは自然現象なんだからオレが悪いんじゃない。なのになんでオレがそんな猿ぐつわみたいなものを噛まされなきゃならないんだよ。そんなもの効果があると思うんなら、お前がはめろよ」と断ったのだ。
イビキをかかない人間がはめて、どうするよ。
でも「ワタシがはめて苦しくなかったら、あんたが着けてくれるの?」と聞いたら
「イヤだ。そんなモノ」
で、自分から4畳半の部屋に布団を移動させて寝ていたのである。
それなのに、いつの間にか「オレはあいつに虐げられ、女中部屋に追いやられた」と、ワタシのせいで自分が虐げられていると言い放つ。
ゆっくりくつろげるだろうからと、4畳半にコタツを出したときは、何日か「フンッ」と知らん顔してたくせに、そのうち終日コタツに潜り込んで本を読むようになったよね。でも
「わざわざ暑いLDKで本を読まなくったって、エアコンのきいた寝室でくつろげばいいじゃない」と言えば
「LDKはくつろぐための場所なんだよ。オレにはそこでくつろぐ権利もないのか。寝室にオレを閉じこめようって言うのかっ」
とオット。まったく、どこをどう解釈すれば、こんな発言が出てくるのか
その上
「お前はひねくれているから話が通じない。この家ではオレの意見なんか通らないんだ」
と、ワタシのせいにしてすねる。
「そもそもこんな病気になったのだって、お前に気を遣って辛抱していたからなのに」
はいはい、ワタシのせいっすね。
だーかーらー何度も言ってるだろ。
そんなにイヤなら、ていうかワタシのせいで病気になり、治らないんだったら、その原因と別れたら解決するじゃん。いっったいそこまで言いきるくせに、何がどう都合が悪いというのだ、オットよ
「だったらさ、出て行くしかないよね。冷暖房完備のマンションに住ンで好きなように暮らせばいいじゃん」
「結局はそこへ行くのか。オレを追い出そうって言う」
・・・・・・他に解決策が有れば、ワタシが教えてほしいものだ。
「それだけ不満なら、メンクリのドクターにでも、お気に入りの風俗のお姉ちゃんにでもグチ聞いて貰えばそれで『ヨメは酷いねぇ、可哀相に』とか慰めて貰えばいいじゃん」
オット、寝っ転がって返事せず。
ま、元々話し合いにはなってないんだけどね。
この約1ヵ月ほどの間、わりと小康状態できたけど、やっぱり再構築ってのは無理なんじゃないか。
それよか、自分で薬をやめてしまったオットよ、全然治ってないと思う