しばし休息の中で

次の日、ワタシは家で仲間と仕事をすることになっていた。
オットは２階で、裁判所へ提出する資料をまとめている。

昼から夕方までずっと１階で仕事してたので、終わったあと「オレは朝のヨーグルトから何も食べてない」と文句を言いながら降りてきた。
軽くスルーして入れ替わりに２階へ上がり、仕事をまとめたあとは漢方医へ。
いつもけっこう待たされるので、７時前に着いて終わったのは８時すぎだった。

慌てて戻ると、オットは夕食の支度を始めたばかりだった。
ありがたいけど、もうちょっと早くからかかれないかなぁ。とは贅沢というものなんだよね。すぐに交代して料理を完成させ、食卓へ。
その間に、オットは散歩へ行ってくれる。

バイクのトラブルはウソのように、昨日の夜からほとんど平穏である。


翌朝。
早朝から起き出して、最後の資料をまとめるオット。ほんとに気合いが入っている。ワタシは、気は心と、パソコンの占いでラッキーカラーを調べる。
「今日は紺と金がイイらしいよ」と、紺のジャケットに、金っぽく見える黄色・白・紺を幾何学柄にしたネクタイをすすめると、素直に着用する。
初回は心配なので付いてったけれど、今日は仕事を片付けて昼から打ち合わせなので、オットだけを見送る。どーせ、また答弁書と反論を交わして終わり、に違いないから。

やっぱり、すぐにオットは帰ってきた。次回は来月らしい。
それから昼ご飯を作ってくれた。
しっかり資料を作っていったし、こちらには「いい加減なところへ商品を発注した」という以外の落ち度はないんだから、負ける気がしないよな。こういう前向きな気持ちが、続いてくれればいいんだけど。


早めの昼食後、ワタシは出かける。
遠方だったので、戻ったのは午後10時過ぎ。
この日ワタシは、新規仕事のプレゼンだった。初めての仕事先に行って、企画を説明する。通れば一年がかりの大がかりな仕事になるので、しっかりせねばならない。でも、わりといい感じで進み、やれやれと帰宅した。

散歩も済み、風呂もわいている。食事は適当にその辺のもので済ませたようだったので、ワタシも適当なものを冷蔵庫から引っ張り出して食べる。
このところ激しく山と谷がやってきて、こんなに平穏なのは久しぶりだ。



夜中、一人でぼんやり風呂に浸かる。
オットの懸案は一段落。ワタシも大きな課題は一段落。
でも、なぜかモヤモヤしたものが頭の中をいっぱいにする。ピリピリに気を張って過ごしてきた数日と、頑張った仕事のストレスかなぁ。



家では何事もない一日だったのに、それでも逃げ出したいワタシが、いる。