明くる日は朝から獣医さんへ行ってくれ、帰って来るなり鶏ガラと鶏肉を大量に買ってくる。どうやら、昨日読んだマンガに『鶏の水炊き』のおいしそうな調理法が載っていたので、食べたくなったらしい。
鶏ガラを湯通しして水洗い。そして丁寧にスープをとっている。こういう執着は、病気になってからのほうが人並み以上だ。
付きっきりでアクをすくっている。
途中、ハハに来客があり、干物をお土産に貰ったようだ。それをテーブルに置いていくので、またオットの目つきが険しくなる。だから慌てて、「焼くのが面倒なら、今度焼いてからあげるね」と言ってチルド室にしまいこむ。
はー冷や汗。
それで不機嫌になったのに、夕方になって「鶏は3人分買ってきたから、お母さんも一緒に食べたら」と言う。ハハと一緒に食事をすると、ハハは気を遣ってべらべらしゃべる。それがうっとうしくなり、また機嫌悪くなるのは目に見えているのだが。
ちょうどワタシは仕事が忙しく、今日は8時頃までかかりそうなこともあったので「別に持っていくわ」と、やんわり断っておいた。
オットは、仕事がないから昼間っから台所に立っている。でもワタシは仕事に追われていた。だから精一杯早く切り上げたつもりだったのに、やっと台所へ降りていったら「用意ができてから2時間も待たされた。もう胸ぶくれしてしまった」と不機嫌である。
最初から今日は忙しいって言ってるんだから、ちょっとは状況を読めよ。
でも、食事をしだすと平穏に戻り、水炊きも大変けっこうに出来ていたのでおいしくいただいた。
さらに翌日。
この日オットはゆっくり寝ていたので、ワタシが犬の散歩に行った。
帰ってきて家計簿をつけていると、オットが起き出してくる。
昨日の鶏代をはじめ、その前から自分の防寒服など、ちょこちょこ生活の範囲でも買い物しているオット。だから
「このところ、いろいろ買い物をしているからレシートをちょうだいな。立て替えてるお金、精算するよ」
というと、財布をがさごそしてレシートを並べる。
それを合算して、オットに返す。中には、もうすでに払ったカレンダー代なんかもあったので「これはこの前払ったから」と却下。それ以外のなんやかんやで1万円ほどを返す。
でも、ワタシが家計簿に明細をつけているとき、「これ」と、もう1枚レシートを差し出すオット。
「はいはい」と手に取れば・・・・・・
5万いくらかの高額
ぬぁんじゃこりゃぁ
思わず松田優作顔になってオットを見上げると
「バイク用のスーツと手袋」
と、すました顔で言う。
あきれて物が言えんんっ。と、口をあんぐり開け固まっていると
「これは自分で払えってか」
と言う。
「そういう趣味のものは自分で負担してください」
そう答えてから続けて
「あのね。そういう買い物をしているのがわかっていたし、けっこうな出費なのも想像ついたから、クリスマスプレゼントはお金にしたのよ。あれはこのためのプレゼントなのよ」
と言うワタシ。
オットは無言でレシートをしまいこみ、2階へ上がって行った。
この日はまた忘年会で夕方から出て行ったオット。
コタツの上を見ると・・・・・
金封はなくなっていた。
こらー「ありがとう」ぐらい言えよ。
鶏ガラを湯通しして水洗い。そして丁寧にスープをとっている。こういう執着は、病気になってからのほうが人並み以上だ。
付きっきりでアクをすくっている。
途中、ハハに来客があり、干物をお土産に貰ったようだ。それをテーブルに置いていくので、またオットの目つきが険しくなる。だから慌てて、「焼くのが面倒なら、今度焼いてからあげるね」と言ってチルド室にしまいこむ。
はー冷や汗。
それで不機嫌になったのに、夕方になって「鶏は3人分買ってきたから、お母さんも一緒に食べたら」と言う。ハハと一緒に食事をすると、ハハは気を遣ってべらべらしゃべる。それがうっとうしくなり、また機嫌悪くなるのは目に見えているのだが。
ちょうどワタシは仕事が忙しく、今日は8時頃までかかりそうなこともあったので「別に持っていくわ」と、やんわり断っておいた。
オットは、仕事がないから昼間っから台所に立っている。でもワタシは仕事に追われていた。だから精一杯早く切り上げたつもりだったのに、やっと台所へ降りていったら「用意ができてから2時間も待たされた。もう胸ぶくれしてしまった」と不機嫌である。
最初から今日は忙しいって言ってるんだから、ちょっとは状況を読めよ。
でも、食事をしだすと平穏に戻り、水炊きも大変けっこうに出来ていたのでおいしくいただいた。
さらに翌日。
この日オットはゆっくり寝ていたので、ワタシが犬の散歩に行った。
帰ってきて家計簿をつけていると、オットが起き出してくる。
昨日の鶏代をはじめ、その前から自分の防寒服など、ちょこちょこ生活の範囲でも買い物しているオット。だから
「このところ、いろいろ買い物をしているからレシートをちょうだいな。立て替えてるお金、精算するよ」
というと、財布をがさごそしてレシートを並べる。
それを合算して、オットに返す。中には、もうすでに払ったカレンダー代なんかもあったので「これはこの前払ったから」と却下。それ以外のなんやかんやで1万円ほどを返す。
でも、ワタシが家計簿に明細をつけているとき、「これ」と、もう1枚レシートを差し出すオット。
「はいはい」と手に取れば・・・・・・
5万いくらかの高額
ぬぁんじゃこりゃぁ
思わず松田優作顔になってオットを見上げると
「バイク用のスーツと手袋」
と、すました顔で言う。
あきれて物が言えんんっ。と、口をあんぐり開け固まっていると
「これは自分で払えってか」
と言う。
「そういう趣味のものは自分で負担してください」
そう答えてから続けて
「あのね。そういう買い物をしているのがわかっていたし、けっこうな出費なのも想像ついたから、クリスマスプレゼントはお金にしたのよ。あれはこのためのプレゼントなのよ」
と言うワタシ。
オットは無言でレシートをしまいこみ、2階へ上がって行った。
この日はまた忘年会で夕方から出て行ったオット。
コタツの上を見ると・・・・・
金封はなくなっていた。
こらー「ありがとう」ぐらい言えよ。