総合農林政策調査会 地球温暖化防止のための森林吸収源対策プロジェクトチームの会合に総務部会長(委員)として、出席しました。議事は、(1)令和2年度における森林環境譲与税の取組状況について、(2)令和4年度エネルギー対策特別会計予算要求における木質バイオマス・木材関連予算についてで、林野庁よりご説明、質疑、意見交換でした。

 

 近年、世界各地では、地球温暖化に伴う異常気象が多発しており、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)により、現状のまま進めば、2030年にも世界の平均気温が1.5度上昇し、自然災害などのリスクが高まるとの特別報告がなされています。

 我が国においても、異常気象による災害が多発しており、2020年以降の気候変動対策に係る国際的な枠組みである「パリ協定」の下での温室効果ガス排出削減目標の達成が重要な課題となっています。

 このような国家的課題の解決に森林が果たすべき役割は極めて大きく、森林吸収源対策・国土強靭化のため間伐等森林整備を推進するとともに、国民的な理解の下で木質バイオマスの利用を通じたエネルギー起源CO₂の排出抑制、伐採された木材の利用(HWP)を通じた都市部等での炭素貯蔵などを積極的に推し進めていくことが重要です。

 このため、平成31年度に創設された①森林環境税及び森林環境譲与税を、森林整備はもとより、国民的理解の醸成に通ずる都市と山村が連携して行う木材利用などへ有効に活用されるようフォローアップするとともに、②関係省庁が連携した木質バイオマスのエネルギー利用やマテリアル利用の普及推進等の取組を推進するため、当プロジェクトチームが設置されました。