のどかで美しい荒池園地 ~まほろばの国~奈良探訪記 7
私のブログ『まほろばの国~奈良探訪記』の第2回~第4回の3回にわたって浮見堂&鷺池を取り上げた。これらは浅茅ケ原園地の南側に位置するが、その西隣に位置するのが荒池園地である。
場所は以下の地図を拡大して参照。
奈良公園を訪れたことがある人に
「荒池園地って、知ってる?」
と聞いてみても大半は
「そんな場所聞いたことがないよ」と言うはずだ。
場所的にもマイナーだし、名前も何だかトゲトゲしい。荒れ果てた感じがして、あまり期待が持てそうにない。
しかし、こんなにも美しい場所なのである。
新緑の頃の荒池園地
荒池は明治時代、当時水の乏しかった奈良公園に造成された池である。池のほとりのベンチに腰掛けてゆったりと過ごすことができる。興福寺の五重塔も遠くに見える。
また、荒池園地は鹿たちにとっても憩いの場であり、数多くの鹿が集まってくる場所。
まさに、のどかで美しい庭園である。
上の写真とほぼ同じ場所での紅葉の頃の雰囲気はこちら。
紅葉の頃の荒池園地
池の東側には広大な芝生が広がっており、春日山や高円山(たかまどやま)がきれいに見える。
荒池園地の東側の風景
人の姿はまばらで、常に鹿の数の方が多い。
東大寺の南大門付近で鹿を撮影すると、必ず人の姿が入ってしまうが、ここへ来ると、のどかな雰囲気を楽しんでいる鹿たちを自然な姿で間近に撮影できる。
荒池園地の木陰で休む鹿たち
奈良公園に流れる独特のまったり時間を味わいたくなれば、荒池園地へぜひどうぞ。
太田忠の縦横無尽 2020.12.27
『のどかで美しい荒池園地 ~まほろばの国~奈良探訪記 7』