久々の大暴落
本日の午前中にブログをアップし、「最近の日本の株式市場の上昇力はすさまじい」と書いたその日に大暴落となった。いやあ、タイミングがいいねえ。まさにタイトルの「投機的な動きにご用心」である。
5/23の日経平均は1143円下落の14483円。日中の値幅は実に1458円に達した。そして、今、イブニングセッションが始まったところだが、いきなり13990円まで下げて、10分もしないうちに14300円に戻っている。恐ろしい動きである。
これだけの大きなボラティリティが起こるのはデリバティブ絡みの取引に振り回されているからである。いわゆる個別銘柄投資においてはあまり気にしなくても良いだろう。多くの市場関係者が指摘しているように、4月から5月の上昇スピードはあまりにも速すぎて、そのガス抜きが急激に起こっているだけである。全般的な上昇基調が崩れているわけではないと私も考えている。ただし、実態なく上昇してきた銘柄はここでふるいにかけられると思う。
前回の大相場である2003年から2007年にかけても一度ライブドアショックで大きく調整した後、18300円の高値を目指した。アベノミクス相場が始まってから一度も大きな調整がなかったため、まあ来るべきものがやって来たという感じである。いったんしゃがみ込まなければ、次の大きな飛躍はできないということだろう。
ただし、信用取引や証拠金取引などのレバレッジ取引は本当に要注意である。こういう相場展開では一方通行的な価格形成になりやすいため、手におえないほどの損失を被る可能性がある。資金を失うと、株式市場から退場しなければならない。
リスク管理は慎重に、である。
太田忠の縦横無尽 2013.5.23
『久々の大暴落』